For Runners  腕の振りで8分短縮!?

2012年12月02日 | コンディショニングの話

先日、治療中に筑波マラソンに出場したAさんから電話をいただきました。

 

事務方を頼んでいるカミサンが電話に出たところ、

何やら

「ありがとうございます!おめでとうございます!」

「いえいえ、とんでもございません。ありがとうございます!」

と、カミサン。

治療後に聞いてみると、Aさん、自己ベストを8分更新されたとのこと。

こう言った報告は何度聞いても良いものですね。

おう!めでたいね!と、自然とほほが緩みます。

 

さらにカミサンが聞いたところによると、

私の伝えた「手の返し方」を実践したところ、思いの外走りやすかったと、

そう伝えてほしいとのこと。

 

嬉しいですね。

 

Aさんは右の寛骨が上手に後ろに回らないことで、フォームが崩れる傾向がありました。

なので、対角の手から右の寛骨へと続く筋膜の繋がりを使って、

寛骨の回転を補強するようにアドバイスさせていただいてたんです。

何を言ったのかといえば、単純に手を上に向けて振るだけ。

多くの場合、寛骨がまわらないことで脚が上がらないのならば、こう言った指示をします。

ちなみに、股関節の動きが悪いのならば、手のひらは下に向けると脚の上りをスムースにすることが出来ます。

手の向きで脚の回転が挙がるというと、ちょっと不思議な感じですが、

決して不思議でも突飛な話でもなく、

どの筋膜の繋がりを使って骨格を操作するのかといった切り口で考えることで

自然に浮かんでくるアイデアなのです。

 

ともかく、Aさんにはそうしたアドバイスを送らせていただきました。

 

結果が付いてきて本当によかった。

 

チェックの方法を簡単にまとめると、

 

1、先ず腿上げを左右行います。

 

2、挙がりにくい側と反対の手のひらを、

上に向けて脚の上りが良くなるのか、

それとも下に向けて脚の上りが良くなるのか確認します。

 

3、上がりが良くなる手の向きを確認したら、

良くなる向きに手のひらを向けて手を振って走ればいい。

 

それだけの話です。

 

ちなみに、

手のひらを上に向ける腿が挙がる方は、骨盤底筋が硬いともいえます。

下に向けると改善が見られる方は、臀筋が硬いともいえます。

 

これが判れば、普段のセルフケアに活かせると思います。

 

ご参考までに。


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