このブログを読むほとんどの方がご存知のことと思いますが、
僭越ながら、
ライフワークとして、
治療手技や各疾患毎の治療の組み立てを指導させていただいています。
各回のテーマによっては「小難しいことは一旦置いといて、患者さんの役に立てる技を持ってって!!」といった
即実践!的な回もありまして…
ん?
今年一年、そんなんばっかだ(-_-;)
来年は、じっくり技術を伝える感じにしようかな。
それはそれとして。
上の動画は「頚椎症」という頸椎の変形を基盤とした疾患の対処法のデモンストレーションです。
「みんなにやってもらうのはこれ!」という方法を紹介した後、
「でも、この身体はこうした方がいいんだよね…」と
私の臨床で今現在やっている手法を紹介しています。
こうすることって結構多いんです。
治療家もはじめのうちは料理のレシピよろしく
相手の症状を治療手技に当てはめて治療を進める時期があります。
その治療手順がよくできていたりすると、成果を収めるという経験が積めたりします。
しかし一方で、同じような症状なのにどうにも治せない、という結果に苦しむこともある。
そこからが大事なんじゃないかなって思うんです。
こうした経験は、疾患特有の共通した問題点と、個々人の個別性というものを知るという経験だといえますよね。
個別性に気が付き、その仕組みに合わせた手法を編み出すための試行錯誤ができたら
その治療家は初めて自立した職人さんになったといえるのだろうなって、私はそう思うんです。
どんな分野でも、上手くゆかないところに頭をひねれれば技術屋さんは勝手に成長して行くものだと思います。
なので、こうした「明日から使えるよ!」的なテーマの回では、
「こういう方法を知っていると多くの患者さんを助けられるよ!」
という想いと、
「技に患者さんを当てはめるんじゃなくて、患者さんの身体に沿って技は使うんだってことを知ってほしい!」
という想いが交錯するようです。
共通項と個別性、そのどちらもしっかりと評価をすれば見極められます。
そうなったら臨床がすごく楽しくなるんです。
でも、初めから堅ッ苦しい基礎の基礎を摘むのはなかなかにモチベーションが保てません。
はじめはまぐれ当たりから!
(↑怖いこと言ってるなぁ(*_*; この「まぐれ」は患者さんが損をしないというのが大前提であることをお忘れなく…(^^;))
私のお師匠さんだってそうだったみたいだし!
結果を知って、その結果が嬉しければ堅ッ苦しくて飲み込みがたい基礎だってなんだって
楽しくできるってもんなんです。
だから、
「これ出来ればほぼOK!でも、こんなのもあるよ(-ω-)」
と引き出しを開けさせていただくんだと思います。
そんな引き出しを開けている場面。
いままで限定公開で会員さんだけに紹介していたんですが、
だいぶ時間も経ちましたし、私のブログはご同業の方々の閲覧が思いのほか多いようなので、
ここで公開させていただくことにしました。
もしご興味があれば、一般の方もご覧になってみてください。