昨日、最後に勤務した学校に、卒業式の花を活けに行ってきました。
うう、ビミョーに正面がずれている。 どうもわたしは最後の詰めが甘いようです。
大きな会場を飾る花は活けるのにも時間がかかります。 こんなつたない花でも忙しい先生方のお役に立てるならと、毎年お引き受けしています。 何しろ、学校にはプロに活けてもらうだけの予算がないのです。
ついでに校長室の花もステージの上で
どうしても切らなくてはならなかったユスラウメの枝に活躍してもらうことにしました。
まだほとんどがつぼみだったのでハウスの中に入れて花を咲かせようとしたのですが、
今日は咲いてくれてるかな?
けさゴミを捨てに行ったら、低学年の子どもたちが集団で下校していました。
ほほう、 低学年は卒業式に出ないのね。
6年生を受け持つ度に、「卒業するとき下級生に泣いてもらえるような6年生になりなさい。」と言い続けてきたわたしはちょっとフクザツ・・・・・・
大規模校では会場の都合もあって、高学年だけの出席とか、低学年は代表者だけの出席とかにしていますが、小規模校では1年生から全員参加で卒業式を行うところが多いようです。 そういう卒業式で感動的な涙を何回も見てきました。
6年生を慕う小さな子どもたちが、床に水たまりができるほどの涙を流したこと
校門をでようとする卒業生を、「卒業したらいかん」と泣きながら通せんぼしたこと
8人しかいない卒業生のうち4人までが涙で卒業の言葉が言えなかったこと・・・・
最後の交流給食で、魚の骨をとってあげながら
「姉ちゃんが卒業したら、○○君はなんでも一人でやらないかんのよ。おにいちゃんになるんじゃけん、甘えたらいかんのよ。」
と諭していた6年生。 やんちゃな下級生に手を焼き悩みながら6年生は成長し、1年たってみると、実の兄弟のような絆ができていました。
低学年を参加させないというのは、厳粛な式典で長時間おとなしくさせるのは子どもにとって苦痛であろうという配慮が働いているからでしょう。 でも、
わたしの経験では、6年生を送り出すために、どの子も1時間近く胸をはって凛々しく卒業式を乗り切ります。 そして次の学年の顔になるのです。 卒業式は在校生にとっても飛躍のハードルだと思っています。