2,3週間前からブログの更新が朝になっていることにお気づきでしょうか? 昼の時間パソコンの前にすわるのはもったいない、家事でも草引きでもしなくては、と思いつつ・・・・・
ことの始まりは、秋の県展で使った革の残りでバッグを作ろうと思い立ったからなんです。
額縁代わりに使った、特殊なコーティングをした焦げ茶の革、風合いがおもしろいのでカジュアルなバッグを作りたいなと。
しかし、額縁に思いの外多くの量が必要だったため、ねこの目を巨大にしたような形の革しか残っていません。(写真とっとけばよかった)
教室であれこれいじっているうちに、「こんなかぶせ(バッグのふた)にしたらいいんじゃない?」お友だちの一言で原型はすぐに決まりました。(一人で悩まないことも大事ね)
しかし、
革が足りない!
向きを変えて裁ってみたら? う~ん、無理。
もう少し小さくしてみる? そうだねえ。
底は別の革にしたら? それしかないかぁ。
その場にいた人みんなを巻き込んでの型紙作り。 何とか仕上がって、家でつくってきま~す。と言ったものの、また悩み直しだしました。
底はやはり本体と続きでとろう、底マチを別にすると仕立てがややこしくなります。
かぶせは切り離した方が都合がいいな、 あとで説明しますけど。
それでもぎりぎりしかない革にあわせて本体をさらに小さくし、1ミリ2ミリの微調整をしながら型紙を作り直し、制作に取りかかるまでに3日かかりました。
作り出してからも、内側を革にするか布にするかとか、芯を貼るか貼らないかとか、外ポケットを付けるか付けないかとか、今回は考える時間がとても多かったのです。
考えて、考えて、夜10時も過ぎると頭が回らなくて、パソコンの前でうつらうつら・・・・ というわけで、更新が朝になってしまったというわけ。 ああ、年をとりましたねえ。 若い頃は徹夜もたびたびだったのに。
で、出来上がったのがこれです。
イメージと違う~~~~ ちょっとではない、だいぶがっかり。
出来上がりでみると紙に書いたのよりはずっと大きくて、中途半端にかっちりしてて、2重のかぶせや大きめのステッチとのアンバランスがとても気になります。
「男物かい!」
ぶじこが言いました。 ちがう、ちがう。 かぶせが別の形だったら男物にもなったでしょうが。
おまけにみんなが「形がゆがんでる」と言うんですよ。 角度を測ってみましたが、ゆがんでません。 変則的な形のかぶせのせいで、目の錯覚をおこすのだと思います。 かっちりしたバッグは、かぶせも左右対称のきちんとした形にしないといけませんね。ひとつ勉強になりました。
さらにもう一つ問題が。
手紐をとる革が足りない!
手紐は意外とたくさん革がいるのです。それも最低70センチの長さが必要です。 どうしましょう?
結局、もう一枚革を買って、作り直したんですよ。
中に何も入れてないのでちょっとゆがんでますけど、形は正確です。
かぶせの部分を切り離して裁ったのは、ここをつくるためです。 バッグの裏側全体をポケットにしたの。
足りない手紐は、
リングでつなぎました。 これ、けっこう気に入っています。 必要は発明の母、困りごとは工夫の父?です。
ただ、もう一枚の革を使ってもまだ足りなかったのですよ。 持ち手の部分の裏使いの革。 使っているうちに伸びてくるのを防ぐのと、貼り合わせを隠すためにどうしても必要な革なのですが、持ち手と同じ長さの革がいります。
とうとう、同じ革を買ったお友だちからわけてもらって、やっと完成したというわけです。
最後に残った革はこれだけです。 おみごと~。
こんな細切れの革でもつぎはぎしたら何かできるかな? それより初めのあの無骨なバッグをどうしよう。これはあとでゆっくりかんがえることにしましょう。 いそがないと春の県展の作品が・・・。