遠くからでもひときわ目立つ赤い花の群れ。
近くへ行ってみると、桃の花でした。
そういえば、このあたりは去年つくしがいっぱいあったところです。 そのつもりであたりを見回してみればー
耕し残された畑にも、桃の木の下にも、道ばたの草むらにも、車の通る道の真ん中さえも
つくし、つくし、つくしだらけ。
つくしといえば、先日ちょっとした事件がありました。
実家に立ち寄ったら、散髪に行った父の帰りが遅いというのです。 それで車で迎えに行きましたら・・・・・
「20分ぐらい前に終わりましたよ。 歩いて帰ると言ってました。」
さあ大変、来る途中にもいなかったし、もしやと思って回り道した川の土手道にも姿が見えません。 弟夫婦と手分けして心当たりの道を走っていたところ、「帰ってきた」との電話。
わたしが見たはずの土手道を帰ってきたというのです。
帽子いっぱいのつくしを持ってー。
本気で探すなら、歩く姿だけでなくしゃがんでいるのも見なければ(反省)。
最近、その父の歩き方がしゃんとしてきたらしいです。 そして自主的に土手まで歩いていってつくしなどを持って帰るらしいのです。 あんなにな~んにも意欲のなかった人が。
日曜日の連れ出し作戦が功を奏しましたかねえ。 母が毎日、「足腰が弱かったらどこにも連れて行ってもらえん。」と脅しているらしいです。(なんだかわたしが意地の悪い娘みたいになってる気がする・・・)
あるいは
気持ちの良い気候になって、土手のつくしに郷愁を呼び覚まされたのでしょうか。
いずれにしてもよい傾向だこと。
ところでつくしのそばでもう野いちごの花が咲いていました。
つくしの次はわらび、その次はのいちご。 いまからは楽しみがいっぱいです。