あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

出すのが怖いおひな様

2009-03-07 01:26:19 | くらし

 今週は雛づくしです。


 3月2日にようやくうちのおひな様を出しました。 だいじょうぶ、こちらのひな祭りは月遅れの4月3日ですから、今から一月は飾っておけます。 


 でも・・・・・・・ おひな様を出すのがこわい・・・・・


 なぜなら、もう15年以上も出してないからなのです。 ほとんど使うことのない部屋の押し入れにしまいこんだまま。 今年こそはと、3月3日までに必ず出すという約束を娘としておりました。


 ぶじこのおひな様は実家の両親が買ってくれた大きな7段飾りです。 同じ値段なら小さくて質の良い方をと頼んでいたのに、やっぱり大きい方がみばえがよいからとー。 これだけで座敷の2/3をふさいでしまいます。 段を組み立てるのが大変でいやなんですよね。
 でも今年は、鞆の浦でいろいろなおひな様を見た後では、もう、自由に飾ったんでいいのではないかと思い始めました。 つまりできるだけ手抜きをしようという魂胆です。


 もう段は組み立てない。 


 そう決めたら、おひな様を出すのが少し気楽になりました。


 まず、下の娘の平台を出してみました。 案の定、漆塗りの台にはうっすらとかびが生えていました。 そして塗りの屏風にも。
 下の娘にはわたしたち夫婦が親王飾りだけを買っています。 当時はまだ珍しかった塗りの屏風の美しさに惹かれて即決して買ったもの。 それなのに~。 おひな様はいったいどんなになってるでしょうか。


 カビがはえて真っ青な顔になってるとか


 衣装が虫食いの穴だらけとか


 鼻や耳をねずみにかじられて傷だらけの顔とか・・・・


 3拍子揃ったらゾンビ雛    おお~どうしよう


 おそるおそる箱から出しました。
 ほっ


 おひな様は無事でした。 カビもなく、虫食いもなく、かじられてもおらず、きれいな姿を見せてくれました。 押し入れの天袋が良かったのかもしれません。 下の段に入れていた台やお道具にはカビがきていました。 それらをお湯でふいて乾いた布でふいてーとそれだけで1日たってしまいました。


  ぶじこのおひな様。



 明るく、活発そうなお顔です。 でも、もともとはこの顔じゃなかったのです。

 あれはぶじこの初節句の時、親戚中が集まってお祝いをしたのはいいのですが、そのとき座敷で焼き肉をしたのが不運の始まりで、

 翌日見たら、なんとおひな様の鼻がない!


 そう、焼き肉の匂いに惹かれてやってきたねずみにごちそうと間違えられ、かじられてしまったのです。 詳しくは言えませんが、当時うちの近くには大きなネズミが大量に住んでいるところがあって、我が家はその被害に悩んでおりました。


 わずか数日で首をすげ替えることになったおひな様、同じのがないということで代わりに送られてきたのがこの顔でした。


 下の娘のおひな様。 おっとりとして物静かな雰囲気です。



 ぶじこと同じ作者のものです。 だからぶじこのお内裏様もおそらくこれに似ていたと思われます。 かわいい顔だからまあいいけど、しみじみとながめてみるとやっぱり違和感が・・・


 三人官女以下、お付きの人形たちは七段飾りのもの。 顔の雰囲気はむしろ下の娘の内裏様に似ているのです。



 で、並べ方ですが、


 応接台の手前に内裏様をおく平台を置き、毛氈を敷きます。 その上にもう一つ平台を置けば3段になりますから、そこにこぢんまりとならべることにしました。


 窮屈そうにくっついてしまいましたが、仲の良い兄弟の内裏様ということでがまんしてもらいましょう。



 お付きの者たちは二組の内裏様をお世話するということに。


 この下に道具を並べました。 これもまあ、適当に。


 今はもう、ネズミの巣であった所はなくなりましたので、かじられる心配はない、はずです。


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コメント (6)
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