平安時代、弘法大師空海が地蔵堂を建てたことが始まりと伝わる「西福寺」さん
嵯峨天皇の后、壇林皇后が皇子の病の平癒祈願を行ったことから子育地蔵と呼ばれるようになり
子供の健康や病平癒のご利益で知られています。
かつてこの辺りは葬装地、鳥辺野の入口にあたり
あの世とこの与の境であることから六波羅地蔵堂とも呼ばれ
お盆の精霊迎え期間には一般公開されますが冬の旅では初公開
阿弥陀如来像が祀られるこぢんまりとした本堂内は
極彩色の花々が画かれた格天井や欄間には天女図など華やか
本堂奥では大きな「地獄絵図」(六道十界図)が公開されています。
特別公開での一番の見所は寺宝「壇林皇后九相図」
美貌で知られた壇林皇后の生前の姿の下に亡くなられた後の風葬の姿が9つのシーンで
リアルに描かれています。風葬図はかなりインパクトがありますが人の世の儚さや無常が伝えられています。