京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 



鉾を見た帰り大丸さん京都店に寄り
祇園祭の和菓子をいくつか頂いて来ました。

「鶴屋吉信」さんの「鉾廻し」という京都店限定のお菓子です。
白い方は羽二重餅の様なおもち生地の中に白餡が入っています。
赤い方はクレープ生地の様な中に白餡にくるまれた小豆餡が入っています。
どちらも品の良いお味で本当に美味しいものでした。
こちらは「俵屋吉富」さんの「祇園祭」(三笠)です。

薄いどら焼きの皮の中に小豆餡が入っている一口サイズのお菓子です。
かわいいパッケージでした

お菓子に付いている鉾のマークは
祇園祭の御神体「八坂神社」の御神紋で
木瓜紋(もっこう)と巴紋(ともえもん)です。
紋の形が胡瓜の切り口に似ていることから祇園祭の関係者の方は
一ヶ月間は胡瓜を口にしないそうです。



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鉾を見終わってやれやれ・・・
帰りに大丸さんへ寄ろうと思うと道の反対側に何やら怪しげな集団が・・・・
”京都平成新撰組隊”と書いてあります。
かけ声までかけて意気揚々と行進(?)して行きました。
何の集団か気になります。



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先日アップしきれなかった山鉾もいくつか載せておきます。
説明が不十分かもしれませんがどうかご容赦の程

『鯉山』(こいやま)は中国の龍門の滝を上る鯉が龍に化すという伝説に因み
立身出世のお守りが授与されます。

水引、前掛け、胴掛、見送りなど全てベルギー製の毛綴で重要文化財に指定
こちらは復元新調されたものです。

見送りは古代ギリシアの詩人ホロメスの『イリアッド』長編叙事詩の一場面
トロイア最後の王の姿を描いたものとされています。


『役行者山』(えんのぎょうじゃやま)

修験道(しゅげんどう)の開祖である役行者が
一言主神(ひとことぬしのかみ)を使って
葛城と大峰の間に石橋をかけたという伝説に由来しています。

水引は唐子遊図(からこあそびのず)

前懸は「牡丹胡蝶図」と「雲龍文様」の三枚継ぎ

胴懸は「雲龍波濤文様」の綴錦


『芦刈山』(あしかりやま)

御神体の古衣装は天正銘の小袖で重要文化財

『菊水鉾』(きくすいほこ)
町内にあった菊水井戸にちなんで名付けられました。
鉾頭には金色の菊の花がつけられています。

菊の葉からしたたり落ちる露を飲んで700歳まで生きたという菊滋童(きくじどう)
その為、菊水鉾は不老長寿の鉾とされています。

懸装品の多くは昭和を代表する工芸染織家
山鹿清華、皆川月華、皆川泰蔵の作品

幕末の兵火で消失しましたが昭和になってから再興され
「昭和新鉾」とも言われています。

海老名峰彰作の鳳凰の懸魚の飾り
各所に菊の花を象った飾りが付けられています。

水引、胴掛

階段で直接鉾に上がる事ができます。


こちらは『山伏山』(やまぶしやま)の水引

前掛は雲中の龍・青海波・麒麟を刺繍で豪華に描いた中国製です。

水引は、繭から糸を紡ぎ布を織り上げるまでを描いたもので
「中国風俗機織養蚕楼閣人物図」の錦織

他にも色々と撮って来たのですが
まだ整理出来ていないのでまた来年載せることにします~
色々と見て下さり誠にありがとうございました 



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今日の京都は時折雨が強く降るお天気で巡行も本当に大変そうでした。
テレビを見ながらのバーチャル参加ですが
雰囲気だけお届けしてみます。

京都や大阪、関西圏を中心に放映されているKBS京都さんでは
毎年巡行の様子を生中系します。

皆さん雨の中、本当にご苦労様です

注連縄切り(しめなわきり)
お稚児さんが縄を切って巡行が始まります。

鉾の向きを変える「辻回し」3回程に分けて少しずづ向きを変えます。

ゲストは市田ひろみさん、山や鉾の子供さんからちまきを頂かれて嬉しそうでした。
俳優の榎木孝明さんは山鉾をスケッチされていました。

傘をさしての巡行は本当に大変そうでした~

しのぶさんがコメント下さった通り
お稚児さんはこの日一日地面に足を着けてはいけない習わしで
こうして抱えられて登場し退場していきます。



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『函谷鉾』(かんこほこ)は今年、前掛けが復元新調された
注目の鉾の1つです(”かんこくほこ”とも呼ばれます)

鉾の由来は中国戦国時代、斉の孟嘗君が家来の鶏の鳴きまねで
函谷関を開けさせ通過できたという故事によるものです。

鉾の上にのぼることが出来るので早速あがってみました。
四条通りに立つ鉾に上るにはビルの2階からこのような橋を渡ります。

鉾の上の大きさは6畳程で大変狭いです。
本番では此処に40人ほど上る鉾もあるそうです。

上から通りは見るとこんな感じです。

函谷鉾の鉾頭は三日月と山形になっていて
山中の闇を表すとされています。


そしてこちらが復元新調された前掛けと
奧にあるのは去年まで使われていた物
16世紀末にベルギーで織られた重要文化財指定のゴブラン織です。

旧約聖書創世記「イサクに水を共するリベカ」の場面を描いたもので
下の部分は老僕がイサクとの結婚にリベカに腕輪を贈る情景が描かれています。


こちら上の織物は「山鹿清華筆」の「群鶏図」の水引
下の胴掛けはペルシャ唐草紋、中国玉取獅子文、梅に大虎文


フランスの「モン・サン・ミッシェル」を図柄にした前掛けも見事でした。


鉾に上った人にはちまきの代わりにこんなパンフレットが頂けます。

&団扇も頂きました。

函谷鉾巡行の様子等はこちらのHPで・・・
さて、明日はいよいよ山鉾巡行です。
京都放送で全中系されるのでそちらを見てみたいと思います



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さて、今年注目の2基目は油小路通にある『油天神山』(あぶらてんじんやま)です。

”山”の周りの飾る水引や胴掛けの織物が新調されました。
色鮮やかな真新しい織物は本当に綺麗です

上の青い部分「翔鷹千花図」が”水引”(横の部分)と呼ばれる部分に飾るもので
下の梅の織物は胴掛けになります(前田青邨の「紅白梅」)
「油天神山」は学問の神様と呼ばれる菅原道真をお祭りしている事から
「飛梅」伝説に因んで紅梅が添えられています。

見送り(後ろに掛かる幕)は梅原龍三郎画の「朝暘図」の綴織です。

本番の巡行まで各織物等はこういった保存会所などに飾られています。

ところで、祇園祭ではよく”山鉾”という言葉を聞きますが
この”山”と”鉾”には大きな違いがあり、その形体から異なります。
”鉾”は”鉾頭”とよばれる部分を持ち塔の様な形が特徴です。

”山”は鉾頭の代わりに”真松”と呼ばれる松や杉が飾られます。
御神体には人形などが祭られ高さは低くこじんまりとしていますが
それぞれの”山”には由来や特徴があります。
「油天神山」の巡行の様子はこちら



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今年、特に注目の3基は胴掛けや前掛け水引などが新調された
『長刀鉾』(なぎなたぼこ)『函谷鉾』(かんこぼこ)『油天神山』(あぶらてんじやま)ですが(北観音山も水引を新調)
『黒主山』では初めて”食べられるちまき”が売られるという事で行ってみました。
(普通ちまきは厄除けの為のもので食べることはできません)

ところが、ところが・・・
販売は夕方5時からのみという事で昼間は買う事ができませんでした

黒糖味の生麩タイプのちまきという事でしたが残念です。
また来年・・・
『黒主山』では”黒”にちなんで「黒おたべ」も売られています。

どうしても「ちまき」が食べたくなったので帰りに仙太郎さんで買いました。



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行って参りました「祇園祭」です。
今日は宵々山、昼間は時折雨の降る京都でしたが山鉾を撮って来ました。
少しずつアップしていきますので宜しければお付き合いの程~

祇園祭の山鉾は全部で32基あります。
まず最初はその中でも一番有名な『長刀鉾』(なぎなたぼこ)です。

各山鉾は17日の巡行には四条通りに整列しますが
それまでの間は各通りに(山鉾町に)配置されています。
『長刀鉾』の辺りは一番混雑していたのであまり上手く撮れませんでしたが
雰囲気はこんな感じです。

鉾の先の部分(鉾頭)に長刀が付いています。
長刀鉾が疫病邪気をはらいながら祭りの先頭に立ち
お稚児さんが上り注連縄切(しめなわきり)りの結界を解きます。

鉾の上へ上がる事ができます。
子供さん達も楽しそう~

オジサン達も上っています。

しかし、女性は上る事ができません~

祇園祭の鉾は”動く美術品”とも言われ各鉾の装飾は実に見事です
長刀鉾巡行の様子はこちら


こちらは『月鉾」です。
各鉾の中でも細部の装飾が一番見事とも言われています。

妻飾の彫刻は左甚五郎作
天井裏の草木図は円山応挙の筆と言われています。

鉾頭には18金の三日月が輝きます。

こちらの三日月は古い物(資料映像)

各鉾はこのようにちまき等を買うと上る事ができます。
(因みにこのちまきは食べる事はできない厄除けちまきです)

天王座には月読命をお祭りしてあります。
月鉾巡行の様子はこちら

明日は鉾の上まであがってきた『函谷鉾』(かんこほこ)等をアップします。



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京都では祇園祭の頃によく鱧(はも)が食べられるようで
「祇園祭」は「ハモ祭」とも言われているそうです。
(大阪では天神祭の頃に食べられます)

この”鱧”(ハモ)という魚はウナギのようでもあり穴子のようでもあり・・・
兎にも角にもこんな感じ(HP参照)の長い魚です。
小骨が多いので骨切りと言い細かく包丁を入れていきます(3cmを26筋包丁)
それを熱湯にくぐらせる(湯引きする)と花のように開くことから
”牡丹ハモ”とも呼ばれています。
梅肉ソースで頂くのが一般的なようで(酢味噌で食べる事もあり)
味は至って蛋白、夏の魚らしい爽やかな味わいです。

練り物にもこの鱧(ハモ)を使ったものをよく見かけます。
こちらは京かまぼこの「茨木屋」さんの『はも天』です。
茨木屋さん本店は柳馬場押小路角にありますが
歌舞伎や落語で有名な「桂川連理棚」の「お半長右衛門」帯屋長右衛門の
屋敷があったとされている場所なのだそうです(落語「胴乱の幸助」)

中にきくらげが入っていて生姜醤油で頂くととても美味しいです。



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皆様、落語「手ぬぐい祭」最終日となりました。
お付き合い頂き誠にありがとうございました
締めくくりはコレ! ”山田クン~座布団一枚!

笑点大喜利、座布団運び五代目の山田隆夫さんです。

「ちびっこ大喜利」からアイドルグループ「ずうとるび」を結成
その後ザブトン運びに指名され今年で22年目になるそうです。

山田さんは座布団運びだけではなく、スピルバーグ監督の『太陽の帝国』
東映『英雄達の応援歌』や『沖縄10年戦争』等の映画にも出演
元々は劇団「ひまわり」の出身です。

そして座布団運びのアシスタントで時々登場する
「林家ひらり」ちゃん手ぬぐい、イラストがかわいいので載せてみます。

ひらりちゃんは現在5人しかいない数少ない女性の落語家さんの一人です。


そして最後に落語とは関係ありませんが番外編!

作家の赤川次郎先生手ぬぐい。
三毛猫ホームズ(?)猫の手形柄が何ともかわいいです



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