「護国寺」は五代将軍徳川綱吉公の命により元禄10年(1697年)建てられたお寺で
母、桂昌院の発願によるものとされています。
観音堂(本殿)は関東大震災や東京大空襲にあいながらも元禄当時の姿をそのまま残してします。
東京は色々な災害があったので300有余年もの間
こうして江戸中期のものを残していること自体、大変貴重なのかもしれません
建物は250坪の面積で単層、入母屋造り屋根を持つ大建造物は
都内最大といわれています(重要文化財の指定)
壮大な建物と独特の雰囲気は京都に居るのでは?と錯覚する程で
本殿内の仏像の数々を見ると更に圧倒されます。
本堂内は撮影禁止ですが中には綱吉直筆の
「悉地院」の文字を見ることができます。
本殿左横にある『月光殿』は近江三井寺より移築されたもので
桃山期の建物(重文)
昭和になってから建てられた『多宝塔』
音羽通りから見えるのがこちら『仁王門』です。
仁王門の次に見えてくるのが中門の『不老門』です。
京都、鞍馬山の山門を模したものとされています。
富士山信仰もあり、登山用(?)の小さな山があります。
ちゃんと一合目から頂上まであります。
至るところに徳川の葵御紋が入っています。
境内には数多くの『茶室』がありますが
これは茶道家の高橋箒庵が京都紫野の大徳寺のような
抹茶の中心地を東京にも作ろうと尽力されたからだそうです。
現在は一般に茶室を借りることができ色々な行事が行われています。
『茶道茶碗供養塔』もたてられています。
また、護国寺の墓地には大隈重信や山縣有朋
大倉財閥の創始者、大倉喜八郎など数々の偉人のお墓があります。
『太子堂』
不忍通りに面した所にある『惣門』
江戸時代中期元禄年間に建てられた貴重なもの
お隣には豊島ヶ岡皇族墓地があります。