今日は午前中しか学校にいませんでしたので、生徒諸君の動向がよく分からず、これまた寂しい限りです。県の教育委員会に行かなくてはならない用事も校長としては当然あるわけですから。かなり多く。
さて、都会の高校生の姿・格好が最近随分まともになってきたなぁと思うのはわたくしばかりでしょうか。本来、生徒の本分というのは学問にあるはずで、なんか最近の日本人というのは勘違いをしていると感じるばかりです。まともな格好をするのが当たり前であって、奇抜な格好をしてそれが個性だと主張されるのも自由でしょうけれども、なんか違和感を感じていましたから。文化というのは統制ではありませんけれども、ある意味での常識というものは持っていただきたいと教育者としては思うわけです。県銚生に一番いいたいことですよ、これは。
私的な話で申し訳ないですが、わたくしの長男は剣士で専門家であります。ある意味ではわたくしの思うように育ってしまった32センチの足を持つ男です。今年の冬にウイーンまで練習試合に行って来ました。さらにこの秋には教授と一緒にフィンランドに試合に行きます。剣道家です。どうしようもない剣道しか知らない長男ですが、ヨーロッパの若者の方がはるかにまともに日本文化を研究し、武道を学ぼうとしていると言っていました。
ショックを受けました。柔道もそうです。フランスの方が、柔道人口が多い。勉強もしている。 これには根幹的な制度上の誤謬があるとわたくしはずっと言っているのですが、早い話が相手にされていない(^0^)/
都会の書店で、「トップアスリート名語録」という文庫を買って来ました。PHP文庫です。なかなかの本です。他にも例によってブラジリアン柔術のDVD一体型の本も。今週の土曜日試したい技があったので(^0^) あした県銚の柔道場で一人稽古でもしようかなと思っております。県銚では相手のつとまりそうな生徒はおりませんので。
その文庫に印象的な文がありました。さっそく三色ボールペンで線を電車の中で引いてしまいました。
「不可能とは、現状に甘んじる言い訳にすぎない」 (ボクシング モハメド・アリ)
「不可能の反対語は可能ではない。挑戦だ」 (野球 ジャッキー・ロビンソン)
他にもたくさん印象に残った言葉がたくさんあったのですが、これくらいにしましょう。
書店を出た時に、万引きをした青年が店員につかまっていました。ひっくり返って抵抗していました。ささやかですが、放り投げられた書籍(くだらない漫画本)を拾ってやったり、ちょっとお手伝いをしてしまいました。もっと深刻な事態になったら、微力ですがお手伝いを是非ともさせていただきたいと思いつつ。こんなところにも、現代の日本人がどうしようもなくなっているということを感じてしまいました。情けない話です。まったく情けない。どうなっているんだ、日本人は。