千葉科学大学の教職希望の学生に授業を公開しました。3限から6限までの4時間です。理科系の大学ですので、理科・情報を中心に行いました。他にも、国語その他の科目も。7名の学生が参加しての見学実習も兼ねて、です。
熱心にメモをとっての姿に、若い力の息吹を感じました。これからの教育界を支えていって欲しいと思うばかりです。黙っていても、いつかは去る身。それまでは一生懸命県銚の教育の充実を図ってまいりますが、頼もしい力もまた必要です。
最初に下記のような資料を渡して、激励させていただきました。
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2008年9月16日 9:30
千葉科学大学学生さんへ
主体性のない教育技術は瑣末主義となる。
教育技術のない主体性がある。度し難い思い上がりと、大混乱の教育がある。
主体性も、教育技術もない教育がある。子どもたちは荒れ狂う状態になる。
主体性の確立は、教育観を確立することにある。
ルソーの「エミール」には、
1 事物からの教育
2 人間からの教育
3 自然からの教育
とある。教育を語るなら、読むべし。教育観を確立して初めて批判がある。
すぐれた教育的行為は、すぐれた教育観をもとにしている。
すぐれた教育観をもとにして、かつすぐれた教育技術によって表現された教育的行為こそすぐれた教育である。
授業にベストのものはない。
授業技術にベストのものもない。
授業に頂点はない。
絶え間ない向上のための道程しかない。
子どもを動かす原則
1 やることを示せ
2 やり方を決めろ
3 最後までやり通せ
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これはわたくしの読書メモにあった、向山洋一先生の著作からのものです。ルソーについては、わたくしのオリジナル。
他に道徳教育の勉強の時にエミールが大変に役に立ったということを、実体験をもとに述べさせていただきました。若いころ、いわゆる公開模擬授業を、まるで他流試合のようによその学校でやっていたものですから、その体験を話させていただきました。
しかし、あれは面白かった。まるっきり知らない中学校で、一時間、見学者の大勢いる中で、オリジナルの指導案と自作資料を用いて実際に授業をやるのですから。そのストレスたるや、なまなかのものではなかったです。その代わり、生徒の実態把握に相当のエネルギーを使いましたが。二校ニ学級。時期をずらして実践させていただきました。貴重な体験です。
そんな話を、あとから続いてくださるであろう若い方々に、訴えました。いい先生になっていただきたい、それこそがわが日本を押し上げる力となります。
なんだか、若い人に熱弁を振るいすぎて、いつもよりも力が入って血圧が上がったのではないかと思ったしだいです。
どうですか、中学生のみなさん。県銚は楽しいことばかりやっているでしょう?