と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

エミール

2008年09月11日 19時16分28秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 昨日の記事で、カントの話を書きました。

 ルソーのエミールを読んでいて定刻の散歩をサボってしまって、近所の人たちが大騒ぎになったということを。独身であったカント先生のことですから、そして大学者でありましたから、近所の方々からきっと尊敬と憧憬を受けていただろうし、心配もされていたのに違いありません。

 で、思い出したのは、ルソーのエミール。文庫ですが(いつも文庫ですね)校長室の書庫に入れてあるのです。時々、思い出してはぱらぱらとめくります。懐かしい。自分の精神史の記念塔みたいなものです。

 書籍の話を年中させていただくのは、このブログがまさに生徒相手のブログだからです。大人の方は想定しておりません。したがって、恥を承知で、今現在のわたくしの乏しい読書暦から思い出すまま、ここにアップさせていただいています。1万回書いて、その中の1回くらい読んでみようかと思う生徒が現れるだけでも効果があったと思っています。

 数値的な効果ということは考えておりません。やっても無駄だろうと言う人が世の中にはたくさんおいでになる。効率的でないと言い方で。

 ルソーは人間の善性を待つということを何度も言っております。そういう待ちの姿勢もすぐれた方法です。

 また、人間は立派なものとして生まれるが、社会が彼を堕落させるということから出発し、彼の独特の哲学・道徳・教育を盛り込んでいます。文庫で3冊しかありません。が、かつて道徳教育の研究で一心不乱に勉強していたときに、かなり影響をされました。教育者を標榜するなら、また教育について一家言あるのならば、一度は読みたい必読書です。

 昨日の記事に影響されて(と言っても自分で書いたのですけれども)再度、読み直そうと思います。いや、実はもうカードを取り始めています。図書館カードと同じサイズです。読みながら。

 ルソーの言うように、教育、とりわけ自己教育というのはそんなちょっとしたきっかけで始まるのかもしれませんから。

 しかし、ルソーはいい。本当にいい。今の若いママたちからは総スカンを食らうかもしれないけれど。一編だけでもいいから、特に3年生に読んでいただきたいと思います。母親のなんたるかが書いてありますから。

 時間になりました。また明日。

 

 

 
コメント
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光こそ、すべての源という気がするのだが

柔道をやると~ま君

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