団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

千枚田

2008-10-01 21:35:02 | 
                  千枚田

                         2008年10月1日(水)作成

 能登半島、地図でいえば、頭のてっぺんあたりの、白米村(現輪島市)というところに棚田「千枚田」がある。

 この日、ちょうど稲刈りで、沢山のボランティアが作業をしていた。上の方には舞台が組立てられており、この日結婚式もあったという。

 道の駅「千枚田」でこの千枚田の新米を売っていたので買った。1kg840円也。普通の米の1.5倍から2倍の値段なので、高いといえる。狭い棚田だから、作業は機械という訳にはいかず、人力に頼らざるを得ない。高くついて当然だ。しかし、1kgの米で茶碗20杯作れるとしたら、1杯当たり42円で、安いものだ。

 潮風で甘味が増すとの説明が、買う動機になった。実際に食べてみると、確かに「甘い」。おかずを食べずに茶碗一杯食べてしまった。

 この千枚田の昔話が、胸を打った。
 「むかし、百姓夫婦が田植えを終わって、念のため水田の枚数を数えてみた。千枚あるはずなのに、どうしても2枚足りない。日も暮れたのであきらめて帰ろうと、そばにあった二人の蓑をとりあげてみると、その下に二枚の田が隠されてあったという。「蓑の下、耕し残る田二枚」の一句も伝えられている。」

 ネコの額ほどの土地にも米を作らねばならない貧しい暮らしの昔の百姓の苦労が偲ばれる。

 於:2008年9月21日(日) 輪島市





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