団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

落日

2010-06-09 18:30:15 | ともだち
                   落日

                                2010年6月9日(水)

 数日前電話がありました。小学校の同級生のAさんが階段から落ちるという事故で意識不明の重体になり入院しているとのことでした。連絡をしてくれたのは同じく同級生のB君で、そのB君は、この3月に食道癌の手術をし、予後が芳しくなく、「また体重が落ちた。」と力なく弱々しい声でした。

 連絡があった翌日、ウォーキングの途中、同じく同級生のC君にAさんの事故のことを話しました。C君はAさんのことを大変心配していましたが、C君そのものも、最近1か月ほど腰痛で入院していたといいます。「入院しても治らない。」とこれまた力なく暗い表情でした。


 この3人は怪我や病気になったのですが、そうなったのは、根底には加齢による「生きていく力」の衰えがあるのではないかと思います。


 私自身(62歳)は、入院するような病気や怪我はありませんが、最近、明らかに嚥下能力が落ちてきたように感じています。毎日薬を3錠飲んでいるのですが、大きいのが気管に詰まりそうで恐いのです。


 人間、生まれてから徐々に「生きていく力」がつき、何時かの時点でピークを迎え、それからは下降に転じるのでしょうが、そのピークは何歳頃なのでしょうか。私自身は、分かりませんでした。気が付かず分からなかったのは、「徐々に」だったからなのでしょう。

 でも、60過ぎて、下降が明らかに速くなり、「生きていく力」の衰えが分かるようになってきました。
 これから、ますます下降のスピードが速くなり、そして何時か消えるということでしょう。



 水平線に沈む太陽は、最初は徐々に徐々に沈んでいきますが、最後は「シュン」という感じであっという間に、あっけなく消えてしまいます。





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