団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

Peace for World in Hiroshima 2011

2011-08-16 18:23:12 | 音楽

               Peace for World in Hiroshima 2011

                                         2011年8月16日(火)

(プログラム)
・スタニフラフ・ブーニン(ピアノ)
 バッハ   コラール前奏曲「いざ来れ、異教徒の救い主よ」
 バッハ   「目覚めよ、と呼ぶ声あり」
 バッハ   「今こそ審判の日は来たれり」
 バッハ   「いまぞ喜び愛するキリスト教の仲間たち」

 初めて聴くブーニンの登場で期待したのですが、私には何か精彩がない感じがしました。もっとも曲そのものも、淡々とした曲ですが・・。

 アンコールで、バッハの「人の望みの喜びよ」が演奏されました。


・文教太鼓(文教女子大学附属高等学校)
 藤原康之行   絆

 15・6人の女性ばかりの和太鼓の合奏です。圧倒的な迫力でした。
 中学校の時、音楽の3つの要素として、「リズム、メロディ、ハーモニィ」と習いましたが、その中でも基本はリズムだと感じました。
 音楽の発するリズムには、人間の細胞を活性化する何かがあると感じざるを得ませんでした。



・ユン・フォン・ザオ(ソプラノ)ジェームス・ボーン(ピアノ)
 ラフマニノフ     ヴォカリーズ
 オッフェンバッハ   歌劇「ホフマン物語」より「オランピア人形のアリア」
 
 東洋の鶯との賛辞で登場しました。なるほど、声は綺麗ですが、なかなか天は二物を与えません。声量がいまいちなのです。
 オフェンバッハのゼンマイ仕掛けの人形も人間ぽかったです。


・ウーヴェ・ハイルマン(テノール)光井安子(ピアノ)
 スカルラッティ    アリア
 バッハ        貴方は我が御許に
 バッハ        アグヌス・ディ(ロ短調ミサより)

 生の演奏でカンターテナーを初めて聴きました。高い声は天国に近いのでカウンターテナーを選んだということでした。



・広島交響楽団弦楽四重奏団
 ドボルザーク     弦楽四重奏曲「アメリカ」から第1、4楽章

 第4楽章には故郷に対する哀愁の部分があるのですが、私はこの曲はドボルザークがその哀愁を克服したように感じました。


・千住真理子(ヴァイオリン)山洞智(ピアノ)
 バッハ     G線上のアリア
 シューベルト  アヴェ・マリア
 黒人霊歌    あめいじんぐ・グレイス
 エルガー    愛の挨拶
 モンティ    チャルダッシュ

 この日の演奏会で一番印象に残りました。千住は、静かに深く、私に語りかけてくれます。
 妻が言うには、このストラディバリは、千住が3億円借金して手に入れたものだそうですが、音色はいぶし銀のようでした。これだけでも今日の「演奏会」の価値がありました。


・パトリック・ガロア(フルート)田野倉雅秋(ヴァイオリン)安保恵麻(ヴィオラ)マーティンン・スタンツェライト(チェロ)
 モーツアルト   フルート四重奏曲第1番

 モーツアルトの曲は、リズムというより、流れるようなメロディが特徴でしょうか・・。



・萩原麻未(ピアノ)広島交響楽団弦楽四重奏
 フランク      ピアノ五重奏曲へ単調第1楽章

 フランクはフランスで活躍した作曲家だったと思いますが、私はフランクにはドイツ的なものを感じます。この五重奏曲は、初めて聴く曲ですが、骨格がしっかりした印象を受けました。

 萩原の演奏は、この曲に自らの感情を注ぎこもうとしているかのような印象です。




・2011年8月13日、広島市中区ALSOKホール(広島県立文化芸術ホール)



 今日の「演奏会」は、3年目を迎えた「ひろしま夏の芸術際」の一環として開催されたもので、2013年に開催を予定しているグローバルなコンサートのプレイベントとしても位置付けられています。

 いうまでもなく、この音楽祭により、世界へ平和のメッセージを発信することとしています。(広島県主催)


 行政が企画するとどうしてもこうなるのでしょうか?途中で辟易しました。「こうなる」とは、県知事の挨拶とか、登場人物の紹介とか「しゃべり」が多いのです。このため、全部で3時20分!の「演奏会」。私は体力が持ちません。
 

 






 1800人程度のホールですが、結構一杯になってました。広島県の職員は買わされたのではないでしょうか?



 いつもの演奏会よりはるかに多いスタッフが目につきます。こんなにスタッフ(人件費)は要らないのにな・・。



 なるほど、有名な演奏家を集めていますが、何せ総花的になり却って印象が薄くなりそうです。




 この日の演奏会はインターネットで同時中継するということでした。








 ブーニンのCDは一枚も持っていませんでした。良い機会ですので、2枚ゲットしました。(ベートーベンとモーツアルト)




 全員のカーテンコールです。ココマデヤルカ?




 4時開演ですから、終演は「たそ誰」時になっていました。







 

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