萩原麻未withヴォーチェ弦楽四重奏団
2014年12月4日(木)
我が郷土の誇るピアニスト萩原麻未の演奏会には、どうしても足を向けたくなります。この人はフランスものが得意ですが、私はそれに加えて激しい曲が得意なのではないかと思います。ラヴェルの「ラ・ヴァルス」を聴いたことがありますが、他のピアニストでこれほどまでに激しい打鍵の演奏をしたのを聴いたことがありません。
・日時 2014年11月29日
・場所 はつかいち文化ホール さくらぴあ 大ホール
・モーツアルト デュポールのメヌエットの主題による変奏曲ニ長調
・モーツアルト 幻想曲ニ短調
・ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第4番ハ短調
・フランク ピアノ五重奏曲ヘ短調
・(アンコール)ドヴォーザーク ピアノ五重奏曲のうち1楽章
・(アンコール)赤とんぼ
・ピアノ:萩原麻未
・弦楽四重奏団:ヴォーチェ弦楽四重奏団
モーツアルトは、柔らかい・のどかな印象を受けます。
ベートーヴェンは、初期の作品です。力強さはありますが、中期のものと比べると、まだまだこの時期の作品は力強さが足りません。
萩原による、フランクのピアノ五重奏曲は(終楽章だけ)聴いたことがあります。随分と厳しい解釈の印象でしたが、この日それを感じることができませんでした。萩原と弦楽合奏の息は合っていたのでしょうか?と疑問に思いました。期待していただけに、満足感がありませんでした。
ただ、演奏というのは、聴く側のその時の状況等により、大きく印象が変わるものです。
次は、私の知人の指揮者が私にメイルしてくれたものです。音楽家なので、参考になると思い、引用させていただくことにしました。
「演奏の良し悪し、演奏の感銘というのは、聴き手によっても、また聴き手のその時々の状況によっても変わります。(中略)音程や音色の差を楽しんだり、テンポの速い遅い、ミスのあるなし、自分のフィーリングに合うかどうか、まったく主観的に楽しまれてはいかがでしょうか? 指揮者はともかく器楽の演奏家の中にはまったくレコード・CDに興味のない人もいて、過去にどういう演奏があったかという点に関心がないようです。最初にこの曲を聴いた演奏、というのは悪い刷り込みにもなり得ます。(中略)誰それの演奏が正当、自分にとってのベスト!と決める楽しみと、新しいスタイルや解釈を見つける楽しみをお持ちになればよいのでは... と思ったりもしました。」
この中に「最初にこの曲を聴いた演奏、というのは悪い刷り込みにもなり得ます。」とあります。確かに、最初の演奏に強い印象が残る傾向にあることは、感じます。それだけに、最初に良い演奏に巡り合えると幸運ですね。
アンコールのドヴォーザークを聴くと、フランクの後ですから、随分とフレンドリーなメロディと感じます。フランクは学者が作曲したようなイメージを受けます。なかなか良さが分かるには何度も聴かなくてはいけないと思いました。
弦楽合奏ですが、ちと力強さが欲しいです。チョロがもの足りませんでした。
演奏会が19時からでしたので、食事をすることに。
寿し若は、何度も来た店です。良いからまた行きます。
ここは板さんだけで10人くらいいます。何時も大繁盛店です。
上握り1,380円也を注文することに。
左がトロです。
メニューには9貫ということでしたが、11貫でました。サービスしてくれたのでしょうか・・。
ネタが新鮮でお値打ちでした。
妻が注文した穴子重1,780円也。
カウンターは空いていますが、予約席なんです。
ホールに着いた時は、暮れていました。土曜日ですから、マチネにして欲しいものです。
1,095席のホールです。
8月の広島の土砂災害の支援ポスターです。