総選挙結果
2014年12月15日(月)
14日に行われた総選挙ですが、私が一番意義があったと考えるのは、沖縄の結果です。小選挙区4区で、選挙民は自民党の候補を全員落選させました。
この選挙は、普天間基地の辺野古への移設問題で、all沖縄vs自民党の基地移設推進派の対決になりました。保革の枠を超えて基地移設反対の一致点で共同した、いわゆる「沖縄方式」の候補者が、勝ったのです。暴走を続ける安倍政権に決定的なNoを突きつけました。これで、辺野古への基地移設は困難になったと見るのが良識ある人々の意識でしょう。
菅官房長官は、沖縄県知事選挙で基地移設反対の翁長知事が圧勝したにも関わらず、(基地移設を)粛々と進めると言い放ちました。総選挙の結果をしても、傲岸にもその言を続けると思います。
数を頼りに、沖縄の民意を無視して暴走を続けるなら、沖縄県民の反感の火に油を注ぐような結果になり、更には国民の反発を招くことにもなるでしょう。
自民党には皮肉なことですが、民意を無視した暴走を続ければ続けるほど、この沖縄方式が全国に広がる可能性が出て来て、自民党の終焉を迎えるであろうことです。
まずは、菅官房長官の第一声が楽しみです。
(2014年12月19日、追記)
菅官房長官の第一声は、(辺野古への基地移設を)「たんたん」と進めるというものでした。
沖縄県知事選挙の時は、「粛々」と進めると言っていましたので、「粛々」が「たんたん」になった訳です。
(広辞苑)
・粛々 つつしむさま、静かにひっそりしたさま
・たんたん あっさりしたさま、執着のないさま
「たんたん」には執着のないさまという意味があります。あれだけの異常な執着で移設を行おうとしている訳ですから、「たんたん」という表現は事実に反しています。菅官房長官の脳みそはトコロテンになっているのではないでしょうか。(私の、最大の軽蔑の言葉)
辺野古への移設問題で、必ず持ち出す説明が、①普天間基地の危険性、②抑止力です。しかし、問われているのは、民意を無視できるかどうかということです。
アメリカのかつての高官ですら、住民の反対を無視して移設することは難しいだろうと言っています。この総選挙中、安倍首相も菅官房長官も沖縄を訪れませんでした。選挙とは自らの主張を選挙民に訴えて支持を得るというものです。新聞報道等によれば、彼らが沖縄に来て基地問題に関して演説したら票が減るからだということです。選挙民を説得することができないばかりか、そのことをしようともしないお二人に、基地問題を語る資格はありません。議員たる資格もないです。