自民党勝利?
2014年12月19日(金)
12月14日の総選挙に関する報道で、自民党が圧勝したという趣旨の報道が目に余ります。
自民党の得票率は、比例区で33.11%、選挙区で48.10%です。政党の力関係を最も正確に反映するのが比例区ですので、自民党の実力は33.11%、つまり3人に1人の支持ということです。ところが議席数は、291議席でその占有率は61.3%となっています。いうまでもなく、民意を正確に反映しない選挙制度がその原因です。民意を正確に反映したとすると、475×33.11%=157議席にしかなりません。(参考までに、今回共産党が、反自民の受け皿として大躍進をしましたが、その比例区での得票率は11.37%で、先の例により議席数を算出すると、54議席となります。自民党の約三分の一です。)
余談ですが、私の友人が、マイナス票を自民党に投票したいと言っていました。仮に共産党への投票が自民党へのマイナス票としたら、自民党の得票率は、21.74%となり、その比率での議席数は103議席となります。
自民党の291議席というのは、虚構の議席と言えるでしょう。しかし、自民党はこれからも、懲りなく、この虚構の多数をいいことにして、暴走するでしょう。
一方、この暴走に対して、明確なNoを突きつけた選挙区があります。all沖縄で辺野古への基地移設反対で共同した候補が沖縄の全4選挙区で自民党を敗北させたのです。
自民党が暴走すればするほど、この「all〇〇」というような共闘が出来るのではないかと予想しています。