百条委員会・石原珍太郎元東京都知事証人喚問
2017年3月1日(火)
東京都議会が百条委員会に石原珍太郎元東京都知事を証人として呼ぶということです。この百条委員会の設置については、共産党はかねてより主張していましたが、他の会派は反対でした。この期に及んで賛成に回ったには訳があります。「選挙」ですね。政治信条ではなく、選挙目当て当選目当てで行動する「議員」が何と多いことか。
それは兎も角として、私は、石原氏の最大の「功績」は、知事としてまともに働いていなかったことが、今回の問題が起きた最大の要因だということを明らかにしたということです。何せ、週に2日か3日の登庁で、しかも数時間しか滞在していなかったということですから。こりゃ、知らぬ存ぜぬという訳がわかります。極端なことを言って、1か月間登庁しなければその間の事情なんか分かりっこありませんので、「知らない」、「部下に任せていた」、「記憶がない」、とこのようになるのです。知事という職務は激務で、1日48時間あっても足りないくらいです。それを週十数時間「仕事」をやったからと言って重要事項を知り得ることはできないでしょう。→まともな判断もできないということです。
実質的に都知事が不在の場合どのようになるでしょうか?それは、役人のやりたい放題になります。役人からしたら、知事に案件を上げようにも不在ですから、仕方ないという理由を与えてしまいます。つまり、本来なら知事が決定しなければならないことを役人が決定してしまうということです。知事の仕事は都という組織を経営することが最大の仕事ですから、その点からしたら、満足に仕事をしていなかったと同じことです。
でも、石原氏はディーゼル規制とか、東京マラソンとか、東京新銀行とか、いろいろやったじゃないの、という人もいるかも知れません。私も全くしていないと言っている訳ではありません。知事として自らの能力の100%を都民のために捧げる必要があるのに、その半分も発揮していなかったということを問うているのです。→私は、万死に値することだと思います。他の道府県知事で、石原氏のような勤務形態の方は間違いなくおられないでしょう。
さて、豊洲問題で石原氏が何を語るか?ですが、先のような事情ですので、目新しことは出ないのではないかと私は予想しています。万一、新しいことが出たとしたら、他者に責任を預けるような話しでしょう。仮に、石原氏が人格者(とは到底思えませんが・・。)部下に任せたとしても、「全ての責任は全部自分にあります。」と逃げ隠れせずに言うでしょうが、到底期待できません。
百条委員会に先立ち、今週の金曜日に記者会見を行うということですが、石原氏から自らに責任があるとの発言はないと予想しています。仮にあったとしても、それは損害賠償を想定したものではなく、口先だけになるでしょう。どんな珍太郎弁明が行われるか楽しみです。
以上、石原氏に相当の責任があるとの前提で述べたもので、その点に関して異論がある人もいるでしょう。最終的には司法の判断ということになりますので、仮に司法において石原氏に責任がないとの決定がなされた場合は、石原氏を好き放題にこき下ろした全責任は私にあります。もし石原氏が私のブログで名誉を傷つけられたとして訴訟を起こし、司法の判断で認められたら、私は当然損害賠償に応じる覚悟であります。