団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

東京都議会百条委員会

2017-03-22 08:35:58 | 政治

東京都議会百条委員会

2017年3月22日(水)

 3月20日、東京都議会において、豊洲問題で、百条委員会が開催されました。

 石原珍太郎元東京都知事が証人喚問されたんですね。冒頭、脳梗塞により、ひらかなまで忘れたという発言がありました。ただ、石原氏は、昨年、田中角栄に関する本を書いています。文字を忘れた人が本を書くなんて不思議ですが、まぁ、口述筆記という方法もありますので、それは可能なのでしょう。

 しかし、私は、以後連発する「記憶にない」という言い訳のexcuseの同情を得るためのようで、往年の石原氏とは思えない、哀れな姿を見ました。

 肝心のことは、「記憶にない」、「部下に一任した」では、なんの解明にもなりませんでした。かつて、東京都という組織のピラミッドの頂点に居た人としての矜持も感じられませんでしたね。「部下に一任した。しかし、一切の責任は自分にある。」と何故言えないのでしょうか・・。

 「部下に一任した」ということですが、これ、冷静に考えて、組織人としては、モノによっては、やってはいけないことですよね。極端なことを言うようですが、知事が課長に知事の仕事を一任するってことは有り得ないでしょう。でも、知事の仕事は莫大あって、全部知事がすることは物理的に不可能では?という疑問が出ます。それはもっともなことで、その場合は、知事として判断する材料を部下に集めさせ、その判断材料により、自ら判断するということなんですね。石原氏のように、部下に判断まで「一任」というのは、知事としての職務を果たしていないことになるのですね。

 都議会議員の尋問も要領を得ないものが多かったですね。主眼は言質をとることですね。そして、他の証人との矛盾を集めることです。石原氏の見解・意見を求めても仕方ありません。委員長もお粗末でしたね。石原氏が小池知事の現在の対応を批判する内容を喋りましたが、喚問を受けた人間は問われたこと以外のことを述べる立場ではありません。委員長は即刻発言を停止すべきでしょう。お粗末の極めは、自民党の議員です。石原氏の在任中の功績を讃えていました。こりゃもう、犯罪的と言って良いと思います。石原氏は体調を理由に3時間→1時間に減じられた訳で、その貴重な時間を浪費した訳ですから。

 なかなか真相の究明が行われない進行となっていますが、それでも、他の証人同士の発言で矛盾点も出て来ており、今後の議員の追及次第では、明らかになる部分が出そうで、それを期待いたしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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