石原珍太郎氏の記者会見
2017年3月4日(土)
石原珍太郎元東京都知事が「記者」会見を行いました。
石原氏と言えば、人を馬鹿にした強圧的な言動をするお方ですが、さすがにそれは鳴りを潜めていました。自ら不利な立場にあるということは、さすがにお分かりのようでありました。
さて、その「記者」会見ですが、私ゃ、石原氏というのは、知事としての資質も資格も能力も持ち合わせていなかったということがはっきした記者会見だと思いました。
自ら決定したことを、①部下に任せていた、②専門的知見はない、③議会も承認していた、あげくは、④部下のいうままに裁可した!→さすがこの場面では笑っちゃいました。
まず、部下に任せていたということに関してですが、自ら行使しなければならない権限を部下に任すということは許されません。例えば、課長が決済しなければならないことを部下の係長に決済させるなんてことは有り得ません。つまりは、石原氏は知事としての仕事をしていなかったということです。
専門的知見はないということに関してですが、それはその通りと思います。しかし、知事というのは、専門的知見は専門の人の意見を聞くととしても、それらを含めた総合的な判断をしなければならない立場です。じゃ、聞きますが、専門的知見を持った方に判断を任せられますか?ということです。例えば、石原氏は豊洲の安全は専門家が保障していると言います。しかし、豊洲への移転は、安全性の問題だけではなく、生鮮食品を扱う市場として汚染された場所が相応しいのかどうかという問題が問われているのです。安全性に関しての専門的知見を持っている方であっても、その判断はすることができません。
議会も承認していた。笑止千万です。議会に正しい情報を提供していたとは到底考えられません。そもそも未だに情報が十分開示されていないではないですか。浜渦なる副知事の「水面下の交渉」って一体何ですか?こういったことを全てオープンにしていて議会が承認したというなら兎も角として、重大な情報を議会に隠していた責任は重大です。
部下のいうままに裁可していた。石原氏はそもそも人の考え意見を聞くような人物ではありません。都合の良いときだけ、部下が大丈夫といったから信用して裁可したなんて、とぼけるにもいい加減にすべきです。仮に、部下を信用して裁可して、その部下が誤った判断を知事にさせても、最大の責任は自らにあるということを知るべきです。それが知事としての「知見」というべきものです。
まぁ、このような人物を知事として選んだ東京都民が愚かとしか言いようがありません。
百条委員会でも、知らぬ存ぜぬで通すでしょう。こりゃ、司法の場で決着を付ける以外にありませんです、と思います。
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