市場問題プロジェクトチーム
2017年4月13日(木)
小池百合子東京都知事の肝いりのワーキンググループである、市場問題プロジェクトチームが、築地での再整備案なるものを提言しました。豊洲移転へのアンチテーゼですね。肝は、ランニングコストを含めて8年で豊洲移転より安く済むということです。ただ、私はこの試算って、公平なの?と思います。築地再整備案の方は、豊洲を売却することにしています。ところが豊洲移転では築地は売却しないのですね。常識的に考えると築地は売り払って、豊洲移転経費に充当するってことになると思うのですが・・。
また、築地の整備費用が800億円弱!豊洲の建物は3,000億円近くかかっていたのではないかしら。余りの落差にビックリというか信じられない気持ちです。どちらかが大天ぷらでしょう。両方ということも有ですが。
最大の問題は、まだ使ってもいない豊洲の建物を解体するってことです。こりゃ、誰が考えたって「勿体ない」というか、あまりに乱暴だと思うんです。この案が通るとは到底思えません。
私は、東京都民でもなく、移転問題に口出しする立場ではありませんが、築地再整備案に賛成です。ただし、豊洲は解体ではなく現状で競争入札により売却するということです。この方式だと、経費的には随分とマイナスが出ると思います。これに対しての考え方は、東京都民の高い授業料と思っていただくということです。
今回の問題は、石原珍太郎元東京都知事を東京都民が選んだというのが、最大の問題で、その責任は選択した東京都民が負うというのが当然の帰結であります。都庁に週数回しか登庁しないような給料泥棒と言ってもよい人物を今後選んではいけませんよ、という授業料ですね。石原氏は、給料の一部を返還する必要があるでしょう。余談が長くなるかも知れませんが、知事って激務です。それは仕事が多いからです。職員の労働時間は週40時間ですが、その倍以上働いている知事はいくらでもいるでしょう。
私が、築地整備案に賛成なのは、豊洲だとブランドを保つことができないと思っているからです。豊洲移転の問題に関しては、安全、安心が議論されています。私はそれに加えブランド価値というものもあると思うのです。風評被害は確かに問題ですが、誰を責めるって攻めようにも相手は「風評」という実態がないようなものですので、やりようがありません。
小池知事の判断が注目されますが、豊洲の現状の建物を有効に生かす方策を示すことができるかどうかというのが、鍵になると思っています。