団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

放屁氏

2018-07-11 16:26:57 | 健康・病気

放屁氏

2018年7月11日(水)

 6月27日から30日までの三泊四日、広島市内のT病院に入院しました。

 私が入った部屋は4人部屋で、通路側と窓側に2ベッドずつあります。私は、窓側の右。通路側の左右は既に入室済みで、残り1ベッドは空きでした。

 通路側で右側の方が、何をするにも騒々しい方だったんです。

 まず、入院初日。消灯が21:30でスタッフが室内の電灯を消しました。途端、かの方が枕元灯を点けたんです。通常下向きにすると思うのですが、私の方に向けているんですね。カーテン一枚隔てているだけですので、例えて言うと、車のハイビームランプを浴びているようなものです。こりゃ、困ったなと。というのは私は暗くないと眠れない質なんです。5分程度したらやっと消したので、やれやれと思ったのもつかの間!今度は、ガサガサと何やら音を立てだしたんです。この方、「消灯」という意味をご存知ないようです。眠れる環境にするってことなんですね。

 

 何時か忘れましたが、いきなり、ガシャーーンと病院内とは思えないような音がしました。どうやら、備え付き家具の引出しを下へ落としてしまったようです。なぜ、それが分かったかというと、この方看護師にその顛末を話して、看護師から、いっぱいに引きだすと引出しは落ちますよ、と注意されたからなんです。

 なにせ、カーテン一枚隔てただけですので、視界は遮ることができるものの、音は全く減衰しませんです。

 

 なにやら、動きがある感じがして、目が醒めました。3:30。この方、ナースコールで看護師を呼んだみたいです。何か不調があったと思うのですが、訴えるその声の大きいこと。看護師から「夜中ですから」と注意を受けていました。

 

 TVはイヤホンで聞くというルールになっているんですが、音がしだし出したんです。それもかなり大きな音で。こりゃ、困ったものだと、看護師から注意してもらおうかと、ナースステーションに向かったのですが、どうも伝えるだけの勇気がなくて帰ったところ、他の入院患者から注意を受けていました。この方は、勿論悪人ではありませんので、操作方法を知らなかっただけなんですが・・。

 

 警報音がいきなり、鳴り出したこともありましたですね。もちろん、ナースコールですよ。看護師が来るまで、ずっと聞かされていました。

 ちなみに、私はナースコールは入院中一回だけ押しました。それも、退院日に退院の準備が済んだらナースコールで呼んでくださいと言われていたからなんです。

 

 どういう経緯かは勿論分からないのですが、ベッドがビショビショに濡れたことがあったらしいんです。独語で、「わからんっ」を何回も。誰でも、呟くということはあると思うのですが、そんなに大きな声は出しません。しかし、この方は他の入院患者に聞こえるかどうかということに全く無頓着なんですね。

 

 二日目、後で分かったことなんですが、ペースメーカーを入れる手術をしたんですね。よほどつらかったのか、静かにはなったんですが、うわ言を言い出したんです。こりゃ、大丈夫かなと思ったのですが、翌朝からは、それまでの騒々しさに戻っていました。元気になって良かった良かった!

 

 何より凄かったのは、その放屁です。まず一発目は度胆を抜きました。これまで、最大規模の音量でした。まぁ、生理現象だから仕方ないかと思ったんですが・・。長さ、音色、音量と様々な組み合わせで、実質3日間72時間一緒だったんですが、30発は聞いたと思います。

 江戸時代の見世物小屋に、屁を操る男というのがいたらしいですが、この方はそのような才能を持ったお方なんでしょう。「放屁」氏と命名いたしましたです。

 

 

 こんなカーテン一枚で仕切られているだけです。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする