夏の第九 2018
2018年7月15日(日)
7月12日、「夏の第九」と称する演奏家へ行って参りました。
会場へ行く途中の本安川です。
広島文化学園HBGホールです。
左のポスターに写っているのは、メルクルですが、この演奏会は豪雨災害のため延期になりました。
入りがあまり良くなかったです。1000人も入っていないと思います。(全約1800席)
松尾康二さんという方がこの演奏会主催NPO法人の理事長をしておられます。
この演奏会は、私が大雑把に試算したところ1000万円程度の赤字だと思います。松尾さんが、それでも私財を投じて開いておられるのです。ご立派な方と思います。
モーツアルトですが、三楽章になりやっと躍動的なメロディがありましたが、それまでは率直に言って退屈でした。ホルンはベルリン・フィルにいたバボラークですが、消化不良になったのではないかと思います。他の楽器の音量に合わすため、ホルン本来の音量を出さないのです。
特筆すべきは、東京オペラシンガーズです。ざっと数えたところ85人でしたが、多分アマチュアのコーラスだと200人集まっても、あの音は出せないと思います。
塊のような音を出すんですね。アマチュアコーラスだとなんとなくふんわりした音なんですが、正に音の礫でした。
これは、広島のアマチュアコーラスです。左右にはまだ女性がいますが、こんなに多くても率直に言って大した音を出せないんです。私が経験していますので、間違いありません。
ただ、東京オペラシンガーズの方は、女性の人数を増やした方が良いと思いました。
2015年8月9日にも、このNPO法人の主催で第九の演奏会がありましたが、この時の方が良かったですね。
https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/edcd84ebe9be23fbc0e0e569df65c99c
上から7行目「快楽は、虫けらに与えられた」と訳しています。広島在住の音楽家で、ここの部分を「快楽は、虫けらのような人にも与えられ」と訳している方がいます。
↓
https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/0267b4b5b298987087565d259aaf3e3d
この「虫けらのような人」というのは、大先生に対して申し訳ないのですが、誤訳と思います。生きとし生けるものの人間の対極として「虫けら」と言ったのだと思います。
翌日のTVの報道番組です。
恥ずかしいのですが、オーボエとクラリネトの音の違いが分からなくて、取り違えて聞いていました。左から2番目がオーボエなんですが、クラリネットと思っていたんですね。
ヤン・レツルとは、原爆ドームを設計したチェコ人です。バボラークもチェコ人なんですね。
原爆慰霊碑に献花するところです。
第九が始まるとき、ソリストも出てきました。えっ!一楽章からずっといるの?と思いましたが、これは広島の豪雨災害で犠牲になった人に黙祷を捧げるためでした。