2019「平和の夕べ」コンサート
2019年8月11日(日)
8月5日、広島交響楽団の「平和の夕べコンサート」へ行って参りました。
広島文化学園HGBホール。旧厚生年金会館であります。
今年のテーマは「緑」のようであります。
広島は75年間草木も生えないと言われていたのですが、緑豊かな都市になっております。
私が座った席からです。事情があり、途中席を変わりました。
下に注意事項が書いてあります。変わったところでは、補聴器を適切にしてくださいという趣旨のアナウンスがありました。
細川俊夫のリートV チェロ独奏と弦楽オーケストラ、打楽器、ハープのための
大太鼓が活躍する曲であります。大太鼓が二つの面を持っていることに初めて気付きました。小さな音圧の時は、不気味なんですね。maxでは、多分一番音圧の高い音が出ると思うのですが、大迫力であります。ショスタコーヴィチの5番の交響曲のエンディングではこの大太鼓が〆を飾ります。
曲は、不安、怒り等を表現していると思いましたが、一番感じたのは、私はもどかしさでした。丁度今の核の問題に私の意識が重ね合わせたのではないかと思いました。
細川は広島出身の方で、終わった後舞台に招かれ、大拍手でありました。広島の誇りであります。
ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番
第一楽章はリズムカル、第二楽章はメロディカル、第四楽章は狂気を感じました。あんなに激しいチェロは見たことも聞いたこともありません。ショスタコーヴィチの音楽を語る場合スターリンは不可欠ですが、スターリンに対する激しい怒りの表現かなと思いました。
チェロ独奏は、スティーヴン・イッサーリス 私、全く知りませんでした。
演奏中、エンドピンを4、5回触りました。微妙な音の調整なんでしょうか。珍しい光景でした。
アンコールは、「鳥の歌」
この曲は、カザルスが平和の象徴として演奏していた曲です。事務局長に広響がリクエストしたのか尋ねたところ、「変なことを聞くな?」というような表情で、否定されました。
カザルスの演奏と比較して、物足りませんでした。抑揚がちょっと違うのであります。カザルスは深いんです。
メインディッシュはマーラーの「巨人」
この曲はオーケストラの全ての特徴を引き出している曲と思います。圧倒的なダイナミズムで、初めて聞いたら度胆を抜かれるのではないかと思います。
第4楽章は、コントラバスのソロが入ります。ベルリン・フィルの奏者が特別客演ということで出演していました。もう少し大きい音の方が良かったですね。
緊急避難で、途中席を変わりました。私の一つ後の席の女性(60代?)ですが、音楽を聴きに来たのではなくて、雑音を出しに来たのではないかと思わせるほど、雑・音を出してんです。曲の途中でありましたが、思わず後ろを向き、注意いたしましたです。その顔を見て、思わず仰天! 丸い大きな団扇をイメージしていただきたいのですが、その団扇に顔の造作を書いたような顔なんです。まぁ、顔のことはどうでも良いのですが、意趣返しがありましたです。今度は、鼻を鳴らすのであります。それまで、雑・音は出すことがあっても鼻は鳴らしていませんでしたので、こりゃ、意趣返しとしか思いようがありません。第一楽章が終わって緊急避難的に席を移動いたしましたです。
マーラーの出だし、クラリネット独奏が出るのですが、音が大きいと思っていたのですが、席を変わってからの音は、全体のバランスがよく、クラの音もそんなに大きく感じませんでした。最初の席はA席、変わった席はS席。だてに金額が違うのではありませんです。
今度からは、お金に余裕があれば、S席にしたいです。