関電会長ら20人に3.2億円
2019年9月29日(日)
俄かには、信じがたい話でありますが、一つの条件設定を置けばとても分かり易いことであります。。
その「条件設定」とは、原発は闇社会によって行われていたということであります。
28日の朝日新聞です。
①関電が原発関連工事を土木建築会社に発注、②その土木建築会社が森本高浜町元助役へ裏金を渡した、③森本氏がその裏金を関電の会長らに渡した。おおまかにいえば、このような構図です。
これ、こんなことが表で行われていたら、or 行われようとしていたら、原発なんで出来っこありません。
3.2億円の裏金を出すって、それを遥かに超える利益がなければ、絶対にしないことです。これ、工事費の妥当性が根底から覆ることになります。その分電気料金が上がっておりますです。
自らもお金を受け取った岩根社長は、「金品の受け取りを拒まなかった理由について、・・原子力事業に影響がある・・」と述べています。
原子力事業が絶対で、規則(私は法律違反ではないかという感じがしますが)を犯すことは問題ではないという認識のようであります。
その金品は、「預かった」もので、お返ししたと述べています。これ、窃盗をした者が見つかったので返したということに等しい理屈と思いますが、「窃盗」でなくなるということにはなりません。
どのような罪になるか分かりませんが、いずれ、市民団体からの告発は必至と思います。
冒頭「闇」と書きましたが、これ、他の電力会社も同じ構造があるのではないかと、想像できます。
電力会社の「総括原価方式」なるものですね。事業規模が大きくなればなるほど利益が上がるという仕組みです。このような構造の中では、工事費が高ければ高いほどよいということになりますので、それで「裏金」を作ってねというメッセージにもなりますです。ギリギリの工事単価では、裏金も作りようがありません。
このような構造そのものが、アカンデン! (洒落たつもりです。)