アメリカで起きていることは、何でしょうか?
2020年6月7日(日)
アメリカで起きていることは、何でしょうか?警察官による、黒人への暴行死及びそれを糾弾するデモ運動のことです。
黒人への暴行死の本質は、差別であります。「差別」は古くて新しい問題ですが、私は、分断統治の狙いがあると思います。
日本での差別で典型は、差別でありますが、これは、江戸時代分断統治のために政治的につくられたことが明らかになっています。(上みて暮らすな 下みて暮らせ)
私は、何をなさねばならぬのでしょうか?
これは、はっきりしています。全米のデモに連帯することであります。
「世界で共鳴」とあります。日本での連帯した運動が見られません。私が知らないだけかもしれないのですが・・。
かつて、ベトナム戦争の時は、世界で「アメリカはベトナムから出ていけ」というデモが起こり、私も日本でベトナムの兵士に連帯する気持ちで参加したものです。
差別を見る場合、大事なのは、実態を見ることです。差別意識って、もちろん人間の心の中にある訳でありますが、実態にこそ差別の本質があるのであります。
今回のコロナでその差別があぶり出されました。黒人の居住地区に多くの感染者がいる、失業者の割合で黒人の率が高いなどです。これらは実態的差別であります。それが、心理的差別を生むのであります。
ニック・ハノーアーさんは、コロナで米国が感染確認者数も死者数も世界最悪になっていることについて、
「持病のある人ほど重症化しやすいのと同様、元から病巣を抱えた社会ほど打撃が大きいのです。米国には、コロナとは別の『ウィルス』がはびこっていました」と述べています。
「別のウィルス」とは、
「約40年かけて深まった新自由主義です。税金を減らし、賃金を低く抑え、企業への規制を緩める。富裕層が富めば、いずれ庶民にしたたり落ちる。そんなトリクルダウン(注 私は「トリックダウン」と言います。(笑))の考え方が政治や経済を支配していました。政府の役割が軽んじられた結果、格差という病巣が広がり、社会のあらゆる側面でウィルス危機に無防備になっていました。」と述べています。
「差別」も「貧困と格差」と同様、社会における最大の病理です。