自動車の社会的費用・再考
2022年08月14日(日)
「自動車の社会的費用・再考」(環境経済研究所代表 上岡直美著)に関する記事がありました。(7月16日朝日新聞)
うぅーん、マイカーに乗っている者としては、忸怩たる思いになりました。
「自動車の社会的費用」は48年前の宇沢弘文さんの論説です。
「社会的費用」が何かについて、この記事では十分に説明説明されていません。恐らくですが多分、環境負荷が一番大きいと思います。他にも、この記事を読んで類推するに、他の交通機関に比べてコストがかかるといったこともあるのでしょう。例えば、この記事でも述べられていますが、鉄道に比べて自動車は経費がかかるというのは、道路整備・補修経費などが多額になるためでしょう。
押し並べて1年に200万円!とは恐れ入る数字であります。→自動車購入額に+される訳でありますので、私ゃ、当然持つことができませんです。私の車は5年持つとして年約80万円の経費負担になります。
ただ、高齢者も運転せざるを得ない「クルマ強制社会」になったとあり、更に、「電気自動車や自動運転など技術に頼る議論は的外れと考えます」とあります。じゃぁ、一体どうすればよいの?ってことになりますが、記事では、「公共交通を充実させながら地域を形成していく」と述べております。「移動の公共化」って、私流に解釈いたしましたです。
例えばです。買物にマイカーを使っていますが、ディマンドタクシーの普及によりある程度可能かも知れません。行楽等のためのドライビングはどうなるの?例えば、旅行でマイカーを運転して遠くまで行くといったことであります。これ、公共交通では、利便という点で物足りないのであります。例えば、荷物が限られます。思い付くままの移動が難しくなります。
「電気自動車や自動運転」は的外れと述べています。うぅーん、少しは良くなるのじゃなかろうかと思うのですが・・、厳しい指摘であります。→科学技術が一つの問題を解決すると、新たに10の問題を引き起こすという趣旨のことを言ったイギリスの哲学者の言葉を思い出しました。ただ、その哲学者の名前を思い出しません。(笑)
私流にその解決策として、荒っぽく言うと、この社会的費用を税で負担するようにすれば良い、ということになりますが、恐らくですが多分自動車の販売台数は半減どころではないでしょう。これはこれで社会的問題を引き起こします。
結局、人類は、そういった問題を解決できないのじゃなかろうか、というのが私の予想なのであります。
7月29日の朝日新聞です。
この記事で分らないことがあるんですよぉ!
トヨタのグループ全体の販売台数が513万8千台とあるのですが、表のトヨタ469.9とダイハツ48.8を足すと518万7千台になるんですね。これ、天下の朝日新聞が間違っているとは思いませんので、何か理由があると思うのですが、説明不足であります。
・・なことより、私が注目したのは、2位のVWが22.2%減の387.5万台とトヨタの約75%になっていることです。コロナ、半導体不足により自動車業界が一変しております。強者がますます強者になり、弱者がますます弱者になるということであります。
強者はそのうち、間違いなく横暴になりますです。→寡占によりいろんな弊害が生まれます。
こういった、何問もの難問をかかえるようになるのであります。