日産、監査日だけ適正装う
2017年11月10日(金)
日産の無資格者による検査の問題で、真相及び深層が段々明らかになっていますが、泥沼というか、犯罪社であります。
10月20日の朝日新聞ですが、正規検査をしていない車について、西川社長は「安心して乗っていただきたい」と述べています。国交省も舐められたものです。
元々と言えば、国交省がメーカーに都合のよい仕組みを作り上げた訳ですね。つまり、役人が検査すると手間もお金もかかりますので、俄か検査員をメーカーにやらした訳ですわ。本来的に公務員を雇って検査するとなると、結果的に車両価格も高くなり、ユーザーからも突き上げが起こるでしょう。
日産の腹としては、それじゃ、国交省さん、お役所でやる仕組みに戻してちょ!と高を括っていると思います。いやー、資本と行政の癒着って、抜き差しならぬ関係になっています。
にしても、ゴーンさんが登場しないのが不思議であります。このお方、チャンスがあると思うとしゃしゃり出るのでありますが、ゴーンさんにとっても、この問題を解決する能力がないと自ら認めたのじゃなかろうかと思います。
11月8日の朝日新聞です。
問題の本質について、現場では、「コストを減らせということだった」という趣旨のことを言っています。西川社長は、コストの問題ではないとおっしゃっていましたですね。トップが現場を分かっていなかったということでしょう。
笑止なのは、西川氏が「法令順守の再教育を徹底する」と言っていることです。現場のスタッフがこれを聞いたら、笑い転げるでしょう。法令順守できないよう、コストの圧力をかけていたのは誰~れ?ということですから。教育が必要なのは、西川氏であります。あっ、西川氏はもう社長の椅子はないか。ゴーン氏と共に、ゴーンパーソンになるのが相応いでしょう。