水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

1月28日

2009年01月28日 | 日々のあれこれ
 3年の登校日。
 あらたに面接指導が必要になった生徒を集めたり、急遽小論文を書き始めた子の相談を受けたりする。
 授業がなくて力があまっているので、書いたものを見てくださいともってきた子にじっくり話をする。
 現代文の授業でも最近とくに感じるのは、あらためて説明しないレベルの言葉を理解してない子が多い点だ。
 今日は「古典」とか「文化」とかいった言葉の意味がずれていて、会話を成り立たせるのに時間がかかった。
 後で自分の方がおかしいのかなと思い直して確認したくらい。
 たしかに「文化って何?」と聞かれて、10秒で説明しきるのは難しい。
 大学入試レベルの難しい概念語ではなく、ふだんある程度目にしたり聞いたりするであろう、少し抽象的な語というものの理解を、ふだんからちゃんとやらないといけないなと思った。
 辞書的意味を一度教えればいいというものではない。
 たぶん、そういう語に接する機会が減りつつあるのだ。
 少年ジャンプの読者層が、おれが子どもの時は小学生メインだったけど、今は中学生になり、しかもマンガさえ読まない層が増えているという。
 そういう現象の一つの結果だと思う。
 だから、センターの評論を読む際も(今年のような低レベルなものであっても)、傍線部Aにたどりつくまえの部分で「ええっと、どんな意味だっけ」という状態で読んでる子が多いのだ。
 新1年生を迎えたら、徹底的に言葉力を確認していかねばならないと考えた。
 
 HRのあと、3年の部員に集まってもらい新しい譜面をわたし、早く受かってもどってこいと伝えた。
 
コメント
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