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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

将来とは(2)

2018年10月02日 | 学年だよりなど

  学年だより「将来とは(2)」


 「努力すれば夢はかなう」という言葉が、真実を含むものであることは間違いない。
 ただし、言葉通りの結果が得られるかどうかは、「夢」の中身と「努力」の仕方による。
 かりに今みなさんが目標を立てて努力したとしても、オリンピックや、ワールドカップに出場できる可能性のある人はきわめて少ない。
 かりに毎日1時間のトレーニングを今後5年続けたところで、実現可能性はゼロに近い。
 半年後に腹筋が割れていたいという願いなら、毎日1時間のトレーニングでも可能だ。
 「中間試験の成績でクラス10番以内に入る」が目標であるなら、多くの人が今から間に合わせることができるだろう。それが漠然としたものであれ、目標が設定されれば、やるべきことは形を帯びてくる。土曜日の合格体験談で曽我部先輩がこう述べた。


 ~ 今の時点での成績とかは関係ない。志望校を決めることこそが大事だ。
 そして今必要なのは、勉強しようとしたときに、それにたえられる体を作ることだ。 ~


 一年次のスタディサポが学年で300番台であっても、迷うことなく進んでいけば、現役一橋大合格という目標は達成される。


 ~ 自分の人生目標を目指すことが行動原理になっている人は、人生のプライオリティがはっきりしています。すべての行動が目標に合致し、ゴールに向かって最短距離を歩こうとするからです。このような人は、いろいろな分岐点にさしかかっても迷うことはありません。どちらに進んだらよりゴールに近づけるか、その視点で物事を考えるからです。
 目指すべきゴールがない人は右に進むか左に進むかでさんざん迷います。その日その日をなんとなく過ごすことになります。 (藤沢晃治『頭の悪い人』三笠書房) ~


 行動に迷いが生じるのは、目標が決まっていないからだ。
 もしくは決まっているはずの目標の中身が、不確かなものであった場合だ。


 ~ 多くの人が10年前に思い切ってあれしとけば良かったとか、もっとがんばってこれしとけば
 よかったとか後悔していますね。でも、10年後の自分から見たら、いまがその時なんですよね。
 だから、いまから毎日がんばればいいですよ。 (藤沢数希「週刊金融日記」) ~


 10年後の自分を想像するのは難しい。想像できないからこそ、楽しいのだとも言える。
 今のありよう次第で、可能性はどんどん広がるのだから。
 みなさんの年齢だとさすがに10年前を後悔するようなことはないだろうが、1年前、2年前ならどうだろう。「あの時、もう少しあれをやっておけば」と思えることもあるかもしれない。
 3年後の自分から見れば、今が「その時」なのだ。

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