水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

推薦書の書き方 補足2 三要素系のフレーズ

2021年09月16日 | 大学入試
①「知識・技能」系
・自分の目標を見据え、とくに英語の学習に力をいれており、英語検定準一級を取得している。
・将来的に社会で生かせる知識を身につけようとする気持ちで、日々の学習に励んでいる。
・計画的に問題を整理して把握する能力をもっている。
・授業で学んだ知識をもとに、より発展的な学習をし、思考を深めようとする姿勢がある。
・論点を整理して、自分のなかに落とし込み、他者の考えやものの見方と比較しながら、自分の考えを高めていくことができる
・既存の枠組みにとらわれることなく、自由な発想で物事をとらえることができる。
・○○には特に意欲的に取り組み、本質まで深く学ぼうとする姿勢がみられた。
・日々の学習において疑問点をノートにまとめ、自分で調べたり、教員に質問したりして、着実に理解し知識を蓄積している。
・単元の内容について、たんに知識として暗記するのではなく、全体の中での位置づけを把握し、深く理解する能力をもっている。
・将来○○を専門的に学ぶ準備として、広い知識を持ち教養を高めることの重要性をよく理解している。

②「思考力/判断力/表現力」系
・既習の項目を十分に理解し、新たな単元・分野を学ぶ際にはそれを応用することができる。
・与えられた課題から問題の本質を見通し、仮説を立てながら論理的に思考する力をもっている。
・文章に書かれた筆者の主張を的確にとらえながらも、無批判に受け入れるのではなく自分の感覚や疑問点とつきあわせることで、より深い理解をしようとする。
・現代社会の授業で学習した格差の問題に興味を持ち、当事者的な意識をもって深く考え、自分の研究課題として意識するようになった。
・数学的思考力にすぐれ、解法を受け身的に学ぶことだけに満足せず、自分で別解を探したり、発展的な問題にとりくんだりしてきた。
・実験の授業においては、意味と目的を的確に把握し、結果を予測しながら計画的に取り組んでいた。
・英語の授業では、目的や場面、状況等に応じて互いの思いを適切に伝え合うにはどうすればいいかを常に意識し、自分のコミュニケーション能力を高めようと努力している。
・与えられた情報を基にして自分なりの考えを作り、積極的に発信していくことで、その考えをよりよいものにしていこうとする姿勢をもっている。
・自分の思いを他人に伝えることの難しさを自覚しながら、あきらめることなく粘り強くコミュニケーションをとろうとする。
・課題の解決には、複合的な視点で考察し、物事の本質を見極めなければならないと考えている。

③「主体性/多様性/協働性」系
・○○という目標をみすえて主体的に日々の学習に取り組んでいる。
・他者の多様な意見を先入観なく受け入れ、考え方の違いそのものに価値を感じることができる。
・意見のくい違いがあるときも、落ち着いて自分の考えを論理的に説明し、教室全体を知的な空間にする役割を果たした。
・学びを通して自己の成長をはかり、社会に貢献できる人材になりたいという希望を抱いている。
・○○のグループ学習を行った際には、メンバー一人一人の意見を尊重しながら協働して取り組み、豊かな成果をあげることができた。
・実験の授業において、班ごとでデータをまとめ分析する際には中心となって意見を集約し、綿密なレポートを作成した。
・自身の能力を発揮するには、日々の地道な努力が必要であることを知っており、生涯を通して学び続けようという強い意志が感じられる生徒である。
・集団の中での自分の役割を明確に判断し、その時々に応じて様々な意見を汲み取りながら、組織や集団をよりよい方向に導こうとする姿勢がある。
・生徒による自主的な運営の比重の高い○○部で、多様な意見をまとめ、集団としての目標を明確にしていく役割を果たした。
・○○部は、とくに個性的なメンバーが集まった代であったが、部長として部員たちの思いを聞くことを第一に考え、ときには意見を戦わせることも厭わず、結果的に強い結びつきをもつ集団を作り上げた。
・集団のメンバーの多様な良さを認め、同時に思いやりを持ちながらも、よくない点はよくないと指摘できるリーダーの資質を持っている。
・状況に応じて自分の感情を統御し、自主的に人間関係を構築していける。
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孤独力(2)

2021年09月16日 | 学年だよりなど
1学年だより「孤独力(2)」


 大人に「今が大事だから」と言われれば、「いつだって大事なんじゃない?」と思ったり、「今しかできないことをやろう」と言われれば「その気になればいつでもできるでしょ?」とみなさんが感じたりすることは、十分理解できる。みなさんの前にいる多くの大人達もそんなふうに感じてきたから。そして、そんなことをエラそうに語る大人をうるせぇなと思ってきた。
 それでも、やはり高校生の「今」の時間と、20年後、30年後の時間とは質が異なるのはまぎれもない事実だろう。成長過程の生物体は、エネルギーにあふれているからだ。
 それが減りはじめたときに、人は若さのもつエネルギーに気づく。
 そして、その減少にまかせて、人としての能力も下がっていく……、通常は。
 しかし、年齢的若さそのものが減っていながら、内面的若さが全く衰えない人がいる。
 身体面でも、30歳、40歳を越えて、20代より運動能力を高めている人がいる。
 新しいものを生み出す力や、チャレンジする姿勢を増しているような人もいる。
 年齢とともに普通に衰えていく人と、そうでない人とでは、何が違うのか。
 「おれも昔は……」と語るオヤジになるか、年齢を重ねても前向きな男になるか。どちらを選ぶのもみんなの自由だが、後者を選びたい人のために、いいことを教えよう。
 齋藤孝氏は言う。今の「エネルギー」を「技」に変えておくのがコツだと。


~ あり余っているかに思えるエネルギーも、実は年々衰えていく。特に、三十代以降を生き切るためには、若いうちにエネルギーを技に変えておくのがコツである。たとえば自転車は、転ぶことも平気な時期に乗り方を覚えておかないとまずやる気がしないだろう。失敗をおそれずに挑戦するには、エネルギーが必要だ。高齢になっても、もちろん新しいことにはチャレンジできる。しかし、そうしている人は、若いうちからチャレンジすることが習慣として身についていることが多い。
 エネルギーのある時期に技を一度身につけておけば、ブランクが多少あってもやり直してすぐにさまざまな活動に応用できる。その技によって社会の中で自分を認めさせていけるのだ。
 そう考えると、ひとりの時間とは基本的に自分を鍛える時間、何かを技に変えていくために費やす時間だと捉えておくべきだと私は思う。実際、孤独のうちに自分自身を鍛えた経験のある人は、いつでもふとした瞬間にその心身の状態を取り出すことができるはずである。 (齋藤孝『孤独のチカラ』新潮社) ~


 一人の時間はいくらでも作れる。教室でも、電車の中でも、瞬時に入り込めばいい。


~ 「電車に乗って2分で本を開いていなかったら衰えた証拠だと言えましょう」森信三先生の言葉 ~


 電車に乗ってすぐに単語集を開くかゲームをするかで、人生はずいぶん変わるのだろう。
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