水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

高校時代にしておく50のこと(2)

2022年01月11日 | 学年だよりなど
1学年だより「高校時代にしておく50のこと(2)」


 自分の生活圏が拡がったり、経験可能なことが増えたりすると、自分の世界が広がる。
 電車で通学するようになっただけで、みなさんの世界は中学よりも広がっている。
 部活動で遠征や試合に出かけ、よその学校の人とふれあうのも、世界を広げる大事な経験だ。
 どこへ出かけてなくても、本を読んで自分の頭の中を広げていくことができる。
 読む本の質が変われば、世界は変わる。
 高校から大学生の時期は、未知の経験に思い切って飛び込んでいける時期だ。
 その中から興味や関心が生まれる。少しやってみたくなる。
 やってみると、かなり本気で取り組んでみたくなる。
 これこそが自分のやりたいことだと思い始めたりもする。
 同時に、それを実現できる自分ではないことに気づいてしまい、辛くなることもある。
 高校から大学生にかけては、いろんな経験ができるようになり、同世代のすごい存在に気づくがゆえに、自分のふがいなさに気づく時期だといえるだろう。
 作家の中谷彰宏氏は、現在1000冊を超える著書があり(最も有名なのは『面接の達人』)、ラジオ番組、セミナー、雑誌連載、コンサルタント、さまざまな分野でマルチな活躍をされているが、高校時代のつらかった思い出を、多くその著書に書かれている。
 そしてそれが、大人になってからの仕事の原動力になっていると言う。


~ つらかったことを昨日のことのように思い出すことで、高校時代に「将来こういうことをやりたい」と思っていたことをできるようになります。
 つまらない大人になる人は、高校時代に描いた未来の夢を忘れてしまうのです。
 これから大学に入って、社会人になって会社に入ると、高校時代の「こんなことをやりたかった」「こんなことが楽しかった」ということをどんどん忘れていきます。
 これが老化です。
 僕は今、モノをつくる芸術の仕事をしています。
 クリエイティブな仕事ができるのは、高校時代の夢を忘れていないからです。
 高校生に戻っていっているのです。今、気持ち的には高校生と同じです。
      (中谷彰宏『高校時代にしておく50のこと』PHP)~


 人生の中でのたった3年間、宇宙の長さと比べるとあっという間の時間でも、高校時代のことは鮮明に思い出し、いくらでも語ることができる。
 そして、高校時代にやりたかったこと、やってしまっていたことを、大人になってもひたすら繰り返していることに気づいたという。
 中谷先生のサインをいただいた本を各クラスにおいてもらうので、手にとってみてください。
コメント
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