水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

がんばらない

2022年11月11日 | 学年だよりなど
2学年だより「がんばらない」




 風船を作るために(しつこいですか?)がんばる必要はない。
 好きなことをやる時、得意なことをやる時は、がんばらなくていいはずだ。
 苦手なことをやる時、不得手なものに取り組む時も、やってみようとしてやれるのならば、それはやれる。
 「よおし、がんばろう! 勉強するぞ!」と頭にはちまきを巻かないと机に向かえない、向かってみても続かないというレベルの人は、たぶん勉強にむいていない。
 そこまで辛いのだったら、勉強をしない人生を選んだ方が幸せだと思う。
 誰にも得手不得手はある。向いているものを見つけて、それに時間を費やした方がいい。
 何かをやって成果を上げるためには、極力がんばらない方がいいと、脳科学的にも言えるそうだ。




~「さあ、ジョギングするぞ」と特別なことをやろうと身構えしまうと、その時点で脳に抑制がかかり、なかなか続きません。それよりも、あくまで自然体で何も考えずに、「散歩でもしに行こうか」くらいの感覚で続けることが望ましいのです。
 脳の前頭葉には「努力するために使う回路」とも呼ぶべき部位があります。その回路が活性化されている状態が、一般的に「頑張っている」と呼ばれる状態です。
 この「努力する回路」は意外なことに、何かを習慣化したり継続したりすることには向いていません。なぜならその回路はことのほか脳のエネルギーを消耗させるため、頑張り続けると疲れてしまうからです。
 つまり、毎日「頑張るんだ」と意識し続けている人は、実は相当な脳への負荷がかかっているのです。
 人間誰もが、火事場の馬鹿力で特別に頑張らなければいけないときがあります。それでいざことが済むと、どっと疲れが押し寄せてきます。
 なぜなら、脳に大きな負担がかかってしまって疲れるわけです。毎日こんなことをしているようでは、当然、習慣として続けることはできません。
 そう考えると、目の前の努力を「頑張る行為」と意識せず、何も意識せずに行えるよう「習慣化」することが成功への近道ということになります。
 最初は努力、つまり強度のある負荷がかかっても、いつかそれを「当たり前の行為」へと変身させる。それが大事なポイントです。
 自転車に乗るとき、こぎ出しが一番きついけれど、スピードに乗ってくればあとは楽になる。これと同じ境地を目指せばいいのです。(茂木健一郎『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』学研プラス)




 がんばるのではなく工夫しよう。
 工夫して、がんばらなくても自然にやれる状態になったとき、それを習慣という。

コメント
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