2学年だより「自分で叶える」
『TOKYO IDOL FESTIVAL』は、2010年より開催されているフェスだ。略称はTIF(ティフ)。
みなさんの中にも相当数棲息すると思われるドルオタにとって、最大のイベントであろうこの「TIF」に、今年、初めて出場を勝ちとった埼玉県出身のアイドルがいる。
松山あおいさん、29歳だ。
知っている人はいるだろうか(私は先日の朝、ナックファイブで知った)。
大手の事務所には所属せず、ソロで活動を続けている。
あおいさんの出発点は、子どもの頃のアニソンが好きという思いだ。
アニソンが大好き、自分でも歌いたい、そうだアニソン歌手になろう! 25歳までに、という人生の目標を、高校時代に定めたという。
そのためにはまず芸能界に入らなきゃと思い、オーディションを受けてみたが、受からなかった。
服飾の専門学校に通い、ゲームセンターでのアルバイトを続けながらオーディションを受け続けていると、一つの事務所から声がかかり、所属することになる。
地下アイドル、それも最底辺からのスタートだった。
秋葉原の小さなライブスペースでカバー曲を歌う。出演者の方が観客より多いのは普通だ。
そして路上ライブ。「ももクロもストリートで鍛えたんだ」と社長に諭され、素直に従った。
最初は、誰も立ち止まってくれなかった。
「ただ歌っているだけじゃだめだ、楽しんでもらわなきゃ」
そう考えるようになると、だんだん聞いてくれる人が増えてきた。固定ファンもできた。
自主製作CDの件で生まれた事務所への不信感から、独立してソロで活動し始める。
仕事をもらい受けるだけでは、アニソン歌手の夢は叶わない……。
そうだ、自分でアニメを作ればいい、そして主題歌を歌えばいいんだ!
アニメ製作にくわしいスタッフに相談し、費用はクラウドファンディングで集めた。
路上ライブ、店頭ライブで地道に築いてきたファンたちの支えのおかげで、400万円の資金を調達できた。自ら脚本を書いたアニメを製作し、テレビ局に営業にまわる。
そうして生まれたのが、テレビ埼玉で放映された「松山あおい物語」だ(現在もseason4が毎週土曜深夜に放映されている)。
~ 無いものは作る、作るためには続ける。チャレンジし続ける。そんな松山あおいの「クリエイティブ継続力」こそが、「最底辺“地下アイドル”」から大下剋上を成功させた秘訣なのである。(「東洋経済オンライン」11月12日)~
脚本を書き、声優を担当し、主題歌を歌う。
自分の夢を自らの力で叶え、冒頭でも書いたように、念願のTIFにも出演した。
自分には何が足りないとか、環境に恵まれてないとか、できない理由を探すのではなく、自分で全部やってしまえばいいのだ。
『TOKYO IDOL FESTIVAL』は、2010年より開催されているフェスだ。略称はTIF(ティフ)。
みなさんの中にも相当数棲息すると思われるドルオタにとって、最大のイベントであろうこの「TIF」に、今年、初めて出場を勝ちとった埼玉県出身のアイドルがいる。
松山あおいさん、29歳だ。
知っている人はいるだろうか(私は先日の朝、ナックファイブで知った)。
大手の事務所には所属せず、ソロで活動を続けている。
あおいさんの出発点は、子どもの頃のアニソンが好きという思いだ。
アニソンが大好き、自分でも歌いたい、そうだアニソン歌手になろう! 25歳までに、という人生の目標を、高校時代に定めたという。
そのためにはまず芸能界に入らなきゃと思い、オーディションを受けてみたが、受からなかった。
服飾の専門学校に通い、ゲームセンターでのアルバイトを続けながらオーディションを受け続けていると、一つの事務所から声がかかり、所属することになる。
地下アイドル、それも最底辺からのスタートだった。
秋葉原の小さなライブスペースでカバー曲を歌う。出演者の方が観客より多いのは普通だ。
そして路上ライブ。「ももクロもストリートで鍛えたんだ」と社長に諭され、素直に従った。
最初は、誰も立ち止まってくれなかった。
「ただ歌っているだけじゃだめだ、楽しんでもらわなきゃ」
そう考えるようになると、だんだん聞いてくれる人が増えてきた。固定ファンもできた。
自主製作CDの件で生まれた事務所への不信感から、独立してソロで活動し始める。
仕事をもらい受けるだけでは、アニソン歌手の夢は叶わない……。
そうだ、自分でアニメを作ればいい、そして主題歌を歌えばいいんだ!
アニメ製作にくわしいスタッフに相談し、費用はクラウドファンディングで集めた。
路上ライブ、店頭ライブで地道に築いてきたファンたちの支えのおかげで、400万円の資金を調達できた。自ら脚本を書いたアニメを製作し、テレビ局に営業にまわる。
そうして生まれたのが、テレビ埼玉で放映された「松山あおい物語」だ(現在もseason4が毎週土曜深夜に放映されている)。
~ 無いものは作る、作るためには続ける。チャレンジし続ける。そんな松山あおいの「クリエイティブ継続力」こそが、「最底辺“地下アイドル”」から大下剋上を成功させた秘訣なのである。(「東洋経済オンライン」11月12日)~
脚本を書き、声優を担当し、主題歌を歌う。
自分の夢を自らの力で叶え、冒頭でも書いたように、念願のTIFにも出演した。
自分には何が足りないとか、環境に恵まれてないとか、できない理由を探すのではなく、自分で全部やってしまえばいいのだ。