☆ けさは、バス待ちの7時頃には、南東のうろこ雲の空が真っ赤に焼けていました。
ちょうど映画で、「タイタニック号」が見た最後の夕日、あのシーンを思わせる光景。
バスが走り出して、東を向いて坂を下りて行く頃には、
山の端のすぐ向こう側の真下に太陽が控えているからか、
みるみるうちに橙色から目映いほどの黄金色に変わって行きました。
「時間よ止まれっ!」
たとえバスが止まってくれても、秒刻みの時間とともに、
目の前の輝きは空しく失われて行くだけですから、
まあ、せんないことですが、とにかく一瞬そう思いました。
百人一首でしたっけ?
・・・・ おとめの姿 しばしとどめむ
上の句が思い出せないし、全然違った内容の歌のはずですが、
「しばしとどめたい」といった趣ではありました。
朝焼けの夕方は雨・・・・ほんとうに春雨、暖かい夜。
☆☆ これも土曜日の、やや気分がうつむき加減の夕暮れ時に植え替えたもの。
オステオスペルマム
オーブリエチア
バコバ
イベリス
ただ単に寄せてみただけのもの、やっぱりよくなかった。
ですけど、これはこれでもういじらないで置こうと思います。
一応好きな花ばかりを集めたのですから・・・・寄せ集めしてと、花たちにおこられそう。
植付け最中には、あたりはほとんど暗闇に囲まれてたのですが、
地面は青白い光に薄っすらとおおわれているようでした。
東の空に月かな?
お隣の家に隠れてか、どこにも見当たらず。
もう少し光をいただいてたら、なんてお月さんのせいにしてたら、
月に見放されて・・・・。
☆☆☆ さて、今日は、高校時代苦手中の苦手だった漢文です。
2時間目が終わったらまず弁当を食べて、
3時間目の漢文は消化を助けるために睡眠学習。
どうせ起きてても、結果は同じでしたから。
お昼時間のパンまでにお腹をすかしておく必要があったんです。
それでも唐詩ニ題か三題くらいは、好きだった憶えがあります。
そこで、お月様にまつわる李白の詩を一つ。
もう一つの王維の詩は、柳が青める頃に、憶えてましたら。

(UNA POESIA DI OGGI)
静夜思 せいやし 李白 701-762 (唐)
牀前看月光
疑是地上霜
擧頭望山月
低頭思故郷
牀前(しょうぜん)に月光を看(み)る
疑うらくは是れ地上の霜かと
頭(こうべ)を擧(あ)げて山月を望み
頭を低(た)れて故郷を思う
月の光は、
冴え冴えと青ざめたまま舞い降りてきて、
この詩は、晩秋のイメージ。
起承転結の「起承」の部分が好きなのです。
昨晩、早春の天空高く昇ってきた冷たい十六日の月に、
ふと想いを重ねていました。