折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

春の雨に

2006年02月26日 16時17分11秒 | 雨水

昨日の日暮れ頃から降り出した雨は、夜半から雨脚を強め、
夜明けまで降り続いていました。
もうすぐ雨が上がるのかなという、寒さをあまり感じない朝に撮りました。


 
 くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる 正岡子規(1867-1902)

薔薇の新芽も、雨に濡れていました。
音もなく、あくまでも静かな雨の朝でした。


        (十数年来の我が家のバラ、品種名不詳)

◇◇

 薔薇の芽の真紅を洗ふ雨となりぬ   岡田日郎


影の具合で深い真紅となりました。



この滴の一つひとつにも春がとじ込められています。

◇◇◇

 ものの芽の力に雨の加はりぬ     稲畑汀子(1931- )

春の芽生えは、この薔薇たちに限らず、持って生まれた力が備わっているのですね。
そうしたら、春の雨は単にサポートしただけのこと?



 (ウィリアム・シェークスピア2000 ER)

雨は平等、春を待つものみなすべてに、人の心に。


           (コンテ・ド・シャンボール OD)

こうして、一雨ごとに春は着実に近づいてきます。



コメント (10)
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