年に2回は利用する岐阜県中津川の定宿「ホテル花更紗」に2泊した
(あちこちに準定宿が増えたので、以前は季節ごとに泊っていたが、最近は年2回に減った)。
本来なら大学の前期授業終了後の”慰労”に使いたい宿なのだが、
最近は前期試験が8月にずれこむようになったので、
慰労の方を世間の夏休みが始まる前の今ごろに前倒しせざるを得なくなった。
さて、”計測魔”にグレードアップした私は、この温泉旅でも測りまくるため、
電磁波計と磁気計(iPadのアプリ)、それに新しい武器「酸化還元電位計」を装備した。
ちなみに放射線についてはすでにくまなく計測済みなので(過去の記事に掲載)、
ガイガーカウンターは持たない(花崗岩地盤のこの地の放射線量を震災前に測定していたおかげで、
震災後の東京で上昇した数値がこの地の平常値並みである結果に、私は冷静でいられた)。
また、地磁場チェック用の方位磁石と、10倍の双眼鏡も忘れない。
それに加えて、自分自身のストレス状態を測定するためのアミラーゼモニターも持参。
まずは、簡単なところから、ストレス・リラックスの指標となる唾液アミラーゼの測定結果を示す。
入浴する前は、21kIU/L(すでにストレスがない状態)。
そして、サウナ+桧風呂入浴+15分のマッサージ機という豪華セットの後は、
なんと7kIU/Lと、これ以上のリラックスはないほどに下がった
(注:入浴直後だとかえって高くなる)。
”慰労”効果が証明された!
次いで、温泉の湯を採取し、酸化還元電位を測る。
まずは、比較対照として宿の水道水を測ったら、595mVと名古屋の水とくらべてやたら高い。
酸化水?といっていいくらい。
ただ、同好のサイトを見ると、各地の名水にも値が高いのが多いようだ。
ここの温泉は、弱アルカリ性(ph8.2)のヌルッとした泉質で、
陰イオンが陽イオンの2.5倍あり、もっとも多いのは炭酸水素イオン。
ただし源泉掛け流しではなく、加温・塩素循環。
桧風呂と岩風呂と二つあるが、ともに131mV。
露天は125mVだがこれは誤差の範囲内でほぼ同じとすべき。
隣接する日帰り施設「クアリゾート」の浴室の内湯は172mV、露天は165mV。
水着で入るバーデゾーンの円形の湯は500mV,プールは600mVを超えた。
それとこのホテルの近くに、槌馬屋という観光みやげ屋があって、
そこの敷地内から湧き出る「不思議な水」というのがあり、
知っている人には評判なのだ。
この水は弱酸性だという。
私も買っていたので、まずは購入後1年は経過するその水を(行く前に)測ったら116mV。
そして今回、新しい水を購入してさっそく測ると228mV。
この地の水道水よりは低いが、経年劣化した水より高いとは??
酸化還元電位の評価については、まだまだ理解が足りない。
どうせならpHも一緒に測りたい。
この地の天然の水なら、宿の目の前に湯舟沢川がある。
ほんの少し上流で、冷(つめた)川と温(ぬる)川が合流しているので、
この両者を測ることに、河原に急行。
冷川は206mV,温川は216mV。
なるほど新鮮な「不思議な水」の値に近い。
さて、次は磁気。
電磁波による磁場と地球由来の地磁気は別物で、多くの場合、それぞれの計器で互いに干渉しない
(ただし強い電磁波には磁気計も反応する)。
まず電磁波計は、客室内の電気製品以外には反応しなかった
(最大値は、稼働中の液晶テレビ画面上の中央下で100mG(=10μT)。
ついでiPadの磁気計(iPadのレンズ・スイッチのある角がセンサー部分)で室内を探索すると、
窓際の角の鉄筋の柱と思われる箇所の一角が200μTにも達した。
方位磁石を近づけると、本来なら南西方向のそこにN極が誘導される。
また、電磁波計もなぜか時たま、磁場の針がビクッと反応する。
要するにその壁の中に強い磁性体があるわけだ。
宿から出て、冷川・温川にかかる橋を渡りきろうとすると、橋の境界で磁気計の値がぐっと増える。
橋の金属製の欄干の先端に金属製の蓋があり、どうやらそれが強磁性体のようだ。
実際、方位磁石もそこにN極が誘導される
(S極が誘導される場所は、磁気計の値が周囲より低くなる)。
こんな感じで、磁気計が異常値を示すのは、いずれも人工的な強磁性体によるものであり、
”地磁場”が異状を示すわけではないことがほとんどだろう。
※以上の計測値は、信頼性の高い計器によるものではないので、あくまで参考値にすぎない。