今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

温泉ソムリエ流入浴術③:上り湯にもこだわる

2015年02月06日 | 温泉

温泉ソムリエの私が紹介する入浴術の〆にまいろう。

温泉の浴室でたっぷり入湯し、体も洗えば、あとは浴室から出るだけ。
そこで最後のしめくくり「上り湯」。
折角温泉に入ったのだから、最後の最後まで温泉を堪能したい。

上り湯にシャワーを使うのはもったいない。
何がというと温泉が。
浴室には大抵手桶がおいてある。これを使おう。
まずは入湯する前の「掛け湯」も、シャワーでなく手桶で温泉そのものを掛けたい
(掛け湯はマナーとしてだけでなく、危険回避のためでもある)。

そして浴室から上る時も、温泉成分を最後の最後まで肌に残すために、あえて湯口に手桶を持っていって、湯口から流れる温泉(たとえ循環であろうと)を入れ、それに自分のタオルを浸して、タオルを取り出す(手桶は公共物なので白湯でゆすごう)。

そのタオルを軽く絞って、浴室の出口で体を拭く。
実は、このタオルで余分な水滴を拭いていながら、同時に温泉成分を体に塗っているのだ。

なので浴室から出たらバスタオルは使わない(洗髪後の頭髪には使いたい)。
温泉成分をたっぷり含んだタオルで、余分な水分を取りながらも温泉成分を肌にしみ込ませるのだ。

そもそも大抵の温泉は肌にいい。
美肌効果のあるナトリウムやアルカリ泉ならなおさら。

温泉は湯冷めをしないので、乾燥したバスタオルで拭く必要はなく、適当に水分が取れたら浴衣をはおって、あとは自然乾燥にまかせる。
その間、温泉成分を肌にじっくり浸透させるのだ。 

ただし硫黄・硫化物泉は臭いが臭いなので例外としていい。 

ちなみに温泉ソムリエたる者は”my手桶”を持参して入浴し、それにタオルを浸す(浴室の手桶は掛け湯のためであり、私用に使わないため)。 

ところで、源泉掛け流しでない、塩素循環している浴槽の湯口でもそうしていいのか。
結論からするとそれでも勧める。
なぜなら、塩素が入っていてもたいていは飲料水レベルの濃度なので、浴室の蛇口の湯と変わらないから。
むしろきちんと殺菌してある分、源泉掛け流しより衛生面では安心なくらい。
私は自分が入る温泉の湯口で必ず残留塩素を計測しているからこう自信を持っていえる。

一方、日帰り温泉の中には、プールのような塩素臭がただよう所があるが、そこではきちんと蛇口の湯で上り湯をした方がよい。

以上でこのシリーズ一旦終了。

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