年末恒例の”慰労の温泉旅”として、今回も「グリーンプラザ軽井沢」(北軽井沢)に一泊。
北に純白の浅間山を望む、標高1100mほどの雪の中にいる。気温は氷点下5℃。
先月から今月にかけて、仕事上のストレスがピークに達し、そのせいでぎっくり腰にもなったが、
それらのストレッサーがすべて解除された現在、今さら”慰労”の必要もないのだが、
ストレス解消は要不要にかかわらず儀式として大々的に行なうべきものと心得ている。
そもそも、年中行事というのは、そういう機能を担っている。
私も若い時分は、クリスマスや正月などを”恣意的制度”にすぎないとして、冷笑的態度をとったこともあったが、
時間を生きるわれわれ”現存在”(Dasein)にとって、時間(=存在していること)における不可逆的な直線性と繰り返される循環性とを自覚し、
その都度におのれと世界の存在を再確認する儀式を作ることが、”死に臨んでいる”現存在にとっての”生”を味わう叡知であると理解できた。
というわけで年末の慰労の温泉旅は、私自身の”生”の謳歌として、毎年繰り返されるべきなのだ。
さて今回は、仕事はもちろんのこと、賀状書きまですでに済ませてしまった(従来はこの宿で賀状書きを仕上げていた)。
また、年明けに控えている課題は直前ですむ。
つまり、今回の旅に限って、他の温泉旅のように、「仕事に集中するために篭る」という要素が皆無なのだ。
いいかえれば、温泉に浸かるのと食事を楽しむ以外にすることがないのだ(だから一泊で充分)。
というわけで、温泉には毎度ながら4回/日のペースで浸かり、夕食には酒も賞味したい。
また、夕食前や就寝前の"仕事”のかわりに、持参したiPadでゲームや読書を楽しむことにする。
すべてから解放されるって、この私でも年に一回ほどしかない。
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