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ルシル・ボール コート ルーシー

「コメディの女王」と呼ばれたルシル・ボールが出演作「ビッグ・ストリート」のなかで実際に着用したヒョウ柄のコートをあしらったコレクティブルである。映画「ビッグ・ストリート」は、邦題が「美しき女への挽歌」、主演ヘンリ・フォンダ、ルシル・ボールという1942年の作品である。ルシル・ボールと言えば、何と言っても全米で人気のあったテレビドラマ「アイ・ラブ・ルーシー」の主人公役が有名で、彼女はエミー賞を「アイラブルーシー」で1回、その続編「ルーシー・ショー」で2回、その他で1回、合計4回受賞している。ノミネート回数は実に11回に及ぶ。ゴールデン・グローブ賞のノミネート回数も6回である。彼女の場合、受賞回数というのはあまり意味がないかもしれない。ゴールデングローブ賞の中に「ルシル・ボール特別賞」というのがあり、賞を受ける側というよりも、賞を送る側の存在といってよいだろう。「アイ・ラブ・ルーシー」という作品は、子供の頃に見た記憶がある。アメリカでの放映が1957年まで、日本での放映が57年(NHK)からということなので、私が記憶しているということは日本でもかなりの長寿番組だったのではないかと推察される。
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電車の運転 宇田賢吉

一言で言うと、電車の運転がこんなに複雑で大変なものだということを初めて知った。貨物列車を停止させることが非常に難しいということを初めて知った。人を運ぶ客車を数十センチの誤差で駅に止める電車の運転の名手でも、貨物列車を10メートルの誤差で止めるのは難しいのだそうだ。また電車の走行中の大半が動力を使っていない「惰性運転」であることも初めて知った。電車というのがエコな乗り物であることが良く判った。これほど初めて聞く知識が満載の本も珍しい。本書を読んでいると、電車がどのような構造で動き、どのようなルールで運行され、そうした条件の中で、運転する人が何を考えているのかが、臨場感を持って伝わってくる。私のように鉄道ファンでない人間が読んでも、何故こんなに面白いのだろうか、と不思議になる面白さだ。(「電車の運転」宇田賢吉、中公新書)
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