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魔女の世界史 海野弘

「得体が知れない」「光と影が共存している」、世界史あるは現代の諸相に登場するそうした女性を「魔女」と言う言葉で括って、その変遷を記述した1冊。「魔女」というと「異教的」な感じで宗教的な要素をどうしても想起してしまうが、「魔性」と言いかえれば、あまり違和感なく読むことができるような気がする。内容はとにかく幅広く、感覚的に「?」というものもあるが、様々なジャンルの女性が取り上げられていて面白い。現代日本のアイドルグループにまで「魔性」を感じるというのはご愛嬌だが、最近話題になっているディズニー映画「アンと雪の女王」をいち早く取り上げているのには、著者の守備範囲の広さが感じられた。(「魔女の世界史」 海野弘、朝日新書)

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