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セブン 乾くるみ

著者の本は、最初に読んだ「イニシエーション…」が衝撃的だったせいで、読む前の期待度が高くなりすぎてしまう傾向があったが、本書はその期待を初めて上回った作品だ。書評誌等で絶賛されているので、さらに期待度は高まったのだが、そのハードルさえも越えてしまったような気がする。とにかく最初の「ラッキー・セブン」を読んでびっくりし、その後の全7編全てがとにかくびっくりするような作品だ。しかも全ての作品が「7」に関係しているというアクロバティックな仕掛けまである。書評誌に「乾くるみは只者ではない」とあったが、まさに「作品の面白さ」よりも「こうした作品を書く作者への驚き」の方を強く感じてしまう1冊だった。(「セブン」、乾くるみ、角川春樹事務所)

出張のため1週間程更新をお休みします。

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