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脱老後貧困 サンデー毎日取材班

これも不安産業の一種だろうが、最近、この手の本が氾濫している。要は、はっきりした不安や問題はないのだが、漠然とした不安が身の周りを覆っていて、その原因や対処方法を知りたくなるということだ。老後という文字を見るとつい買ってしまう自分も、それにとりつかれているということになる。ただし、それだから読む意味がないかと言えば、そうでもない。実態を知ることで不安が取り除かれることもあるし、事前の準備方法を教えられることもある。こういう本の良し悪しは、後者の準備の準備方法がどれだけ提示されているかだ。この本の場合は、何冊か読んだ類似本の中でもまずまずというところで悪くはないが、決定本と言えるまでのものではなかった気がする。(「脱老後貧困」 サンデー毎日取材班、毎日新聞社)

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