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化学探偵Mr. キュリー4 喜多喜久

軽く読めるシリーズなので、一番最近読んだ本が何冊目だったかという記憶はほとんどなくなってしまっているのだが、本屋で平積みになっているのを見かけて、その時に何となく最近読んでいないと感じたら、購入して読む。こんな読み方でほぼ間違いないのは、そのシリーズの続巻の刊行のペースが自分のサイクルにちょうど良いからなのだろう。本書も、本屋さんで見かけて何の疑いもなく購入したのだが、ちゃんと前に読んだ間の続編だった。本書はシリーズ4作目になるが、主人公の化学者が専門の知識を活かして大学内で起こる事件の謎を解くという当初のコンセプトは次第に陰をひそめ、本書などでは、ほとんど化学の知識や蘊蓄が出てこなくなってしまっている。それでも提示される謎とその謎解きが面白いので、読者としては満足できる気がする。(「化学探偵Mr.キュリー4」 喜多喜久、中公文庫)

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