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コンビニ外国人 芹澤健介

外国人のコンビニの店員が最近特に多くなっているように感じるし、知り合いの留学生に話を聞いても、コンビニでアルバイトをしているという話はよく聞く。日本で留学生活をするにはかなりのお金がかかる。母国でかなり裕福な家庭の子女でも、コンビニなどでのアルバイトで生活費を補っているということだろうと想像がつく。留学生に聞くと、コンビニでのアルバイトは、給料はそれほど高くない割に、覚えなければいけないことが多く、日本語もそれなりに達者でなければできないので、必ずしも割りの良い仕事ではないという。それでも留学生の多くがコンビニでアルバイトをしているというのは、そこに大きな需要があるからだ。本書は、そうした日本の事情を背景にした日本における外国人労働者の実態を分かりやすく教えてくれる。コンビニの店員がもうすぐ「技能労働者」のカテゴリーに組み込まれるという話にはビックリした。本当にダークな部分については触れられていないが、ごく普通の留学生が経験している日本というものが良く分かる一冊だ。(「コンビニ外国人」 芹澤健介、新潮新書)

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