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ジェリーフィッシュは凍らない 市川憂人

先日読んだ「半席」が2017年の「このミステリーがすごい」の4位にランクインされていて、そのベスト10を見たら本書が入っていた。その頃に購入したが何故かずっと未読だったので、この機会にと思って読んでみた。キャッチコピーは「21世紀のそして誰もいなくなった」ということで、新型の高性能気球が冬山で遭難、乗客全員が他殺死体で発見されるという歴史改変ミステリーだ。歴史改変といってもそれほど現実世界と大きな違いがないのが何となく面白いし、ミステリーとしてもとても面白い。ちょっと前に「ゾンビがいる世界のミステリー」が大いに話題になったが、本書はその作品の先駆けのような感じで、ある意味ミステリー界に一石を投じた作品と言える気がした。(「ジェリーフィッシュは凍らない」 市川憂人、創元推理文庫)
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