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ディープヨコハマをあるく 佐野享

書評誌で取り上げられていた一冊。横浜市民としては読み逃すことのできない一冊と思って読んでみた。題名の印象から横浜に関する裏話のような内容かと思ったが、読んでみると非常に真面目に横浜のそれぞれの地域にまつわる過去から今までの歴史を簡潔に伝える内容。全体の印象としては、地域毎の旧所名跡、食文化、娯楽施設、交通事情などがバランスよく取り上げられていて、横浜を散歩するときのガイドブックに適していると思えるほどだ。また、横浜という街の変化について詳しく書かれているのが個人的にはとてもためになった気がする。自分自身横浜に住むようになって30年になろうとしているが、横浜駅の東に伸びる地下道がもたらした駅周辺の変化、綱島温泉が東海道新幹線開業をキッカケに廃れていったことなど、昔と今という2つの時点の比較や何が街が変えたのかという記述が色々参考になった。(「ディープヨコハマをあるく」 佐野享、辰巳出版)
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