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豪球復活 河合莞爾

書評誌で絶賛されていたミステリー。プロ野球の記録を次々と塗り替え天才と謳われた投手が絶頂期に突然失踪、その後ハワイで記憶喪失のホームレスになっている彼が発見される。彼が失踪前に残した「消えるボール」「人を殺した」などと書かれたメモ、そもそもの失踪の理由など多くの謎を残したまま、球界復帰をかけた物語が展開。その物語だけでもハラハラドキドキなのだが、最後のエピソードで明らかになる全ての真相には正直驚かされた。随所にヒントはあったなと後から思う分、そういうことだったのかという驚きが強かった。野球に関するウンチクも多く、彼の投球フォームの描写を読んで何となく高校野球で活躍した当時の江川卓を勝手に思い浮かべてしまった。(「豪球復活」 河合莞爾、講談社)
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