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恐怖の正体 春日武彦
精神科医の著者が「恐怖」について様々な視点から語る一冊。話の拠り所が心理学や医学の研究成果などではなく、古今の文芸作品やホラー映画、著者自身が産科医や精神科医として関わった事例、知人のと会話、著者自身の体験などであることが本書の特徴であると同時に大きな魅力だ。人が恐怖を感じる要件として、「危険を感じる」「対象が不条理である」「精神的視野狭窄状態を起こさせる」の3点をあげていて一応論理的な考察となっているものの、記述自体はそうした枠をしばしば逸脱して奔放そのものだ。自分には◯◯恐怖症というものはないと思うが、唯一先の尖ったものがこちらを向いていると妙に落ち着かず、思わず向こうに向けてしまう。本書を読んで、そうした人それぞれ固有の感覚の違いに悩むよりは、心の持ち方に優先順位をつけることが大切なんだなぁと改めて感じた。あえて結論めいたことに言及せずそれでいて様々な事例を知るだけで冷静になれることを教えてくれる内容がとても面白かった。(「恐怖の正体」 春日武彦、中公新書)
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